中年の危機を乗り越えるポイントは「レジリエンス」

こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。

この記事を読んでくださっている皆さんの多くは、
30代から50代にかけてのミドルエイジ。

この時期に「中年の危機」があることを
ご存じの方も多いでしょう。

「危機」と聞くと一見、
ネガティブな印象もありますが、C.G.ユングは、
「危機を人生の転機として活かす重要性」を説きました。

今回は、その危機の乗り越え方を
レジリエンスの観点から考えていきます。

さて、はじめていきましょう。

***************

     

ユングは、「中年の危機」を
    
「これまでの価値や理想がひっくり返るような
人生の転機(の経験)」と表現しました。
   
  
この転機には、レジリエンス(折れない心)が
鍵となります!
  
ページ後半部分に取り上げてありますので
このまま、お読みくださいね!
  
  
さて、中年の危機とは、
どういう状況・状態を指すのでしょうか。
  
   
私は、これまで数多くの中年期の方々の
お話を伺ってきましたが
  
      
「突然、大変な状況に陥る・遭遇する」場合と、
   
「小さな変化が少しずつ積み重なり、
ある日、ドーンと来る」場合、との
  
2パターンあるように思います。
  
   
後者の場合は、例えばこんなふうに。
  
   
パートナーや子どもとの関係が微妙になる。
  
    
仕事において、これまでの蓄積が通用しない
もどかしさを覚える。
   
  
以前には無かった身体の経年変化や症状を
時折、感じるようになる。
       
     
一見、目立たず、ささやかな変化や違和感が
自分自身、人間関係、仕事等に、もたらされながらも、
  
日々の慌ただしさに流され、
これまで通りの生活を続けていたら、
     
ある日突然、「強力な一旦停止」を
人生から迫られる体験。
  
   
「強力な一旦停止」とは、
  
パートナーから一方的に離婚をつき付けられたり、
  
仕事で、進退問題に発展するほどの
アキシデントに遭遇したり、
  
生命に関わる大病を患ったり…。
  
  
そして、その危機に遭遇したことで、
  
これまで大事にしていた「価値や理想が反転」し、
   
これまで馴染んできた世界が違って見え始め、
  
かといって今はどこに立ち、

今後どのような方向に
進めばよいのか、わからなくなり、
  
茫然としてしまう――。
  
多くの場合、
その渦中では、危機だと捉える余裕もなく、
  
その後、一段落した段階で、
    
「あぁ、これが中年の危機というものか」と
理解できる質のものです。
  

ユングは、自身の危機的経験と
研究をもとに、次のことを明らかにしました。

1、中年期において、人は「危機」を通じて、
  人生の転換点を経験すること。
   
2、中年期の危機的転換や変化の多くは、
「無意識」からのメッセージであること。
   
3、危機を人生に活かす試みが、「こころ全体の統合」、
「人生を丸ごと生きる」に繋がっていくこと。
   
    
3点目の「危機を人生に活かす試み」。
   
もう少し噛み砕いて言えば、
  
身に降りかかった危機が、自分の人生において
「どのような意味があるのか」振り返り、
   
今後の「人生中盤以降」を
「納得のいくものにするため準備をしていく」、
  
…そういうイメージでしょうか。
  
  
「中年の危機」を人生に活かす
   
大事な能力・要素のひとつが
    
「レジリエンス」だと、私は考えます。
  
   
    
「レジリエンス」とは、
  
「逆境や困難、強いストレスに直面した時の
しなやかな回復力」のことです。
   
  
ここでチェックすべきことは、
  
人生前半世代の、逆境の乗り越え方とは
大きく異なる、ということです。
  
若い時は、  
何等かの結果を出したり、
社会的ポジションを得たりする目的で
     
力ずくの根性論で
  
困難や逆境を跳ねのけていくことを
どこか強いられるものです。
  
それは、あたかも
「鋼のような強さや勢い」(タフネス)です。
    
  
しかし中年期以降に、変わらず、そのやり方を
続けることは、限界があり、そして危険です。
  
みなさんも、ご自身を労り守る意味で、
   
今現在、立ちはだかる壁や問題に対して、
   
どのような関わり方をしているのか、
  
ぜひ、振り返ってみてくださいね。
  
   
さて、レジリエンスを高めるためには、
幾つか土台となる条件・能力が必要なのですが、
  
今回は、このページに最も関係することを
ご紹介しますね。
    
それは、
    
   
「安心して大事なことを打ち明けられる人が
そばにいてくれること」。
  
   
困った時に、相談できる相手、
自分の気持ちに耳を傾けてくれる存在、 
    
やはり人生にとって、掛け替えのないものです。
     
  
分析心理学の大家C.G.ユングも、
  
師匠であるフロイドと決別した際に、
  
危機的な精神状態に陥りました。
  
その時、彼の助けとなったのが、
  
「心を開いて語り合える
女性(心の専門家)の存在」でした。
     
     
みなさんの中に、
信頼できる友だちやパートナーがいない、
  
パートナーはいるけれど、
心の内を話す関係ではない、
  
という方もおられるでしょう。
  
そういう時は、中年期のテーマを得意とする、
心の専門家を、キープしておくことが安心です。
  
   
パートナーのことで、専門家を活用する時に
事前に知っておくべき要点は、
別の機会に、お伝えしたいと思います。

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