こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。
今回は「パートナーと、本当の夫婦になる」話。
結婚は、まだまだという方も、
すでに何十年もこのテーマと向き合っている方も、
ぜひ参考にしていただきたい視点です。
さて、はじめていきましょう。
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うまくいっているカップルであればあるほど、
独身・恋愛時代は、基本、「わかり合えている感覚」。
ふたりさえ、ちゃんと気持ちをあわせてやって
いけば、問題もなんとか、くぐりぬけられる、
そう思っていたのに――。
それがなぜか、「結婚話」が始まった途端、
事情が違ってくる。
何かが邪魔して、意見が対立してしまう。
その「邪魔なもの」「異物」の代表格が、
自分および相手の、「親」「実家」が関わること。
結婚が決まった人の相談では、
必ず出てくるのが、このテーマです。
そんな時、
いくつか大事なことがあるのですが、今回は、
パートナーと、形だけでなく
「本当の夫婦になる」ための第一歩!
に関して、ご紹介します。
例えば、妻と生後5か月の子どもを家族に持つ、
デキ婚1年目の男性が、こんな訴えをしてきました。
妻は、出産前後から、夫である自分の話に
耳を傾けてくれなくなったとのこと。
出産時、自分の母親が、「心配だから、つきそう」と
言ってくれたのに、
妻は、「こんな大変な状況に
余計ストレスになるから、
病院に来ないようにして」と拒否。
子どもが生まれてから、自分の母親が、
「出産後は、家事が大変だから」と
応援に来てくれる話に対しても、
妻は、「気疲れするだけ、迷惑!」と拒否。
誕生後、数か月が過ぎ、
孫に会いたいから、遊びに行っていいかという
(夫側の)両親の希望に対しても、
妻は、即座に反論。
「子どもの世話で、家はごちゃごちゃ!
片付ける余裕がないから、来てほしくない!!
それでもお義父さん・お義母さんが
子どもの顔を見たいというなら、
あなたが、車で子どもを連れていってあげて!!!
移動するだけで疲れるから、私がついていくかは、
その日の体調で決めさせて…。」
この男性の立場にたてば、
妻の産前・産後の辛さもわかるけれど、
でも、実家の親の願いも叶えたい…。
独身の時には、仕事の忙しさにかまけて、
何年も実家に顔を出さなかった男性でも、
結婚して、子どもができて「親の立場」になると、
急に、自分の両親に感謝の気持ちが湧いてくる。
良い意味で、突然、親孝行の息子に変身
するものです。
妻の気持ちも聴く、
そして、実家の両親の希望も聴く――。
そのような心優しく、意識が高い男性ほど、
「良き夫」でありたいし、
「親孝行息子」にもなりたいですよね。
彼は、親を無視しているわけではありません、
ちゃんと話を聞いて、どうしたらよいか、
悩んでいます。
私たちは、上記のような状況で
親の期待に応えられない時、
「申し訳ない」と
親不孝をしているような気持ちに
陥ることがあります。
そして、本当は親の希望も叶えたいのに…
という思いを押し殺しながら、
「パートナーを優先させよう」と心に
決めることがあります。
でも、ここからが重要事項です。
親に対して、「期待に沿えず、ごめんね」と
いう思いを持つことは自然なこと。
ただし、「親不孝をしている」という罪悪感を
持つ必要はありません!
なぜなら、私たちは、親をこえて、大人になります。
もっと大胆に表現するなら、
親と、いまだ繋がっている「精神的なへその緒」を
自分の力で断ち切って、
自分の人生と新しい家族を創っていくのです。
みなさんも、このような状況で、
こころがほんの少しチクッとした時、
それを悪いことだと捉えず、
「次の局面に進んでいる証」なのだと
考えてみるとよいでしょう。
さらに、もしできれば、
「パートナーと親との間の確執」について
「君の立場では、やっぱり、こう感じるかもなぁ」とか、
「いや~、情けないけど、こころが、
チクッと、しちゃってね…」など、
相手が話を聞いてくれそうな時を選んで、
伝えあう習慣を、ふたりで作っていけると
そのやりとり自体、「夫婦となっていくレッスン」と
なることでしょう。
上の妻の言動については、賛否両論があるかと
思いますが、それは、また別の機会に
触れていきたいと思います。
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