離婚の辛さから、あなたを解放させる知恵~ 離婚の痛みを越えるために(後編 )~

こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。

前編に取り上げた『離婚の痛みの癒し方』は、
沢山の方から反響をいただきました。

そして今回は、後編として
「離婚の辛さから、あなた自身を解放させる」
ことについて。

これは離婚に関わらず、
すべての愛情関係の喪失に共通する話です。

それでは、はじめていきましょう。

****************

        
「離婚」は、悲しく、腹立たしく、辛く、そして痛い――。
    
もし、あなたが「離婚の痛み」にフタをせず、
ちゃんと感じることができていれば、
大丈夫、心配しないで。
     
あなたの心は、回復へと向かっています。
        
なぜなら、痛みを「痛い」と感じられる、
「心のしなやかさ・健やかさ」が
    
あなたの中で働き始めているから。
    
「明るく、前向きに」という安易なポジティブ思考よりも
   
痛みと共に静かにとどまること。
    
それが大人の心の成熟に必要です。
    
そのためには、まずは、ご自身を癒すことから
始めましょう。
(心の癒し方は、前編を参考になさってくださいね)
    
   
そして、「癒しが必要な状態」をようやく過ぎて
自分をなんとかしたいと思い始めたら、
    
次のステップは、
「心のリトリート(psycho-retreat)」です!
   
    
心のリトリートとは、
    
忙しい日常から離れて、
自分の内側に意識を向ける時間や体験。
    
あるいは、そういう場や機会を意味します。
  
   
通常のリトリートは、日々の忙しさや生活の場から
完全に離れて、自然の中で内省していく形をとります。
  
しかし、その大きな目的は、
  
「生活の忙しさや慌ただしさで、見失ってしまった
自分自身と繋がりなおすこと」。
  
    
そのため、あえて生活の場から離れなくても
   
例えば、夜、寝る前の15分から20分ほど、
自分の心の状態を静かに眺めてみる――。
      
パートナーだった相手との関係を、
丁寧に見つめなおしてみる――。

      
心のリトリートを行う上で、
  
今回は、2つのポイントをご紹介します。
   
      
1) 悲しいのは、「相手を失った」から?
それとも、「幸せな関係性が壊れた」から?:
  
大事な人が自分のもとから去っていった、
あるいは、自分から別れる選択をした…。
   
あなたが悲しい理由は、なんでしょうか。
   
別れた直後は、いちいちそんなこと、
考えてられませんよね。
   
もちろん多くの人は、
   
「相手がいないこと」も、「関係が壊れたこと」も、
どちらも、悲しいですよね。
   
   
でも、少しずつ心が回復してくると、
   
      
「ひとりになれて、ほっとした部分もあるけれど、
でも、離婚したことは悲しい」、
     
「ふたりで一緒に生活していくのは、難しかった。
でも、お互い相手への愛情はあったのに
どうしてこうなるのだろう」などなど、
    
少しずつ悲しさの色合いが変わってくることがある。
   
    
それを、自分の小さな変化として、
丁寧に意識を向けてみましょう。
    
そうすると時間の経過と共に、さらに、
       
「前は、ただ漠然と、悲しかったけれど、
今は、相手の、この言葉だけが時々思い出される」
といったふうに、
    
120%身体中に駆け巡っていた辛さや悲しみが、
自分の、「特定の一部分」に留まるものとして、
抱えられるようになってくる。
   
    
もし、そんな変化を感じたら…、それは、
   
あなたの心は、「悲しみ」から抜け出し、
一歩、踏み出しつつある、希望のサイン。
    
自分の意識が踏み出す前に、
すでに心は前を向いているのです。
    
   
2) 湧きあがる気持ちを許し、労ってあげること:
   
物事は常に変化して少しの間も、とどまらないもの。
   
ふと気がつくと     
状況も、相手も、自分も、変わっていく。
    
それが日々の状態によって、どこか、
ついていけない気持ちになることもあるでしょう。
   
(特に早春の、この季節は周りが急に春めいて、
取り残された感じがするものですね。)
   
そんな時は、心の中の「戸惑う気持ち」を尊重しましょう。
   
そして、泣きたかったり、怒りたくなったりしたら、
感情を表現することを許してあげましょう。
     
心のリトリートは、「心静かに」だけではありません。
   
「自分自身に繋がる・繋がりなおす」ためにも、
   
心に湧きあがる気持ちに、丁寧に
目を向けていくことが肝心です。
   
   
その際、もうひとつ大事なことがあります。
  
泣いたり、怒ったり、憎んだりすることは、
   
一般的には、「否定的なもの」と、とらえられがちです。
  
そして、そういう感情を抱くと、
ついつい抑え込むクセがある方がいます。
   
あるいは抑え込んだつもりもないのに、
心が勝手に自動作動してしまう場合もあります。
  
     
心に湧いた感情は、抑え込んでも、見ないようにしても、
自分の中に蓄積されていくのです。
   
いつまでも、いつまでも、消えずに
自分の中に残るのです。
   
たとえ、忘れてしまったかのように思えても、
それは、意識から無意識にスライドされているだけです。
   
  
ご自身に問いかけてみてください。
  
子どもの頃に、とても悔しかったこと、辛かったこと、
その中のいくつかは、あなたは覚えていることでしょう。
   
  
個人の器を越える大きな出来事は、
なかなか心から消えないのです。
   
    
その一方、
  
    
「痛いの、痛いの、飛んでいけ~!」。
      
安心できる大人に、自分の痛みに同調し共感してもらう。
   
そうすると、なぜか、けろりと気持ちが晴れてくる、
そんな経験がある方もいますよね。
  
      
こころの痛みには、それを「受け取る存在」が
大きく意味を持つのです。
   
  
離婚の辛さから、自分を解放させる、
ひとつの方法は、
  
それらの感情を、泣きながら、わめきながらでも、
しっかり、味わうこと――。
  
離婚の痛みを、こころから味わったら、
   
今のあなたが、当時のあなたに、
   
「悲しかったね」「辛かったね」と、
あたたかな目をむけてあげること――、
   
心が落ち着くまで、何度も何度も
労ってあげること――です!
    
         
こうして、自分自身が回復してきたら、
   
大事な相手と出会い、そして別れたのには、
どんな意味があったのか…を
深めていく段階に入っていきます。
   
   
この話は、別の機会にあらためて、
とりあげたいと思います。

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