こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな結婚・家族サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。
2006年に出版され、
のちにベストセラーとなったコミックエッセー
『ツレがうつになりまして』。
インパクトがあるタイトルのため、
なんとなく聞き覚えがある方もおられるでしょう。
この本は、
夫がうつ病となり退職を決断。
夫婦で病気を克服していくストーリーが
描かれています。
日本の半数以上の家庭では、
男性が経済の担い手。
大黒柱が「仕事を辞める」は、
それこそ家族を揺るがす一大事。
そうなる前に、
どんな工夫があるのか。
その対策のひとつとして、
今回は「こころの専門家」、
心理カウンセラーの選び方を考えていきましょう。
***********************
まずは前回のおさらいから。
個人レベルで事前にできる工夫は…
「心身の微妙な変化に気づく習慣をつける」、
「心身のメンテナンスを意識する(予防の重要性)」、
その上で「自分のからだに手間をかける、
からだへの投資を惜しまないこと」 です。
しかし残念なことに、うつになりかけた本人の
悲しい”カラ元気”で、
アッという間に、治療が必要なレベルに陥ってしまう。
さて、どうやって「こころの専門家」を
さがせばいいの?
ポイントは次の3つ。
【1】「こころの不調」の相談経験が、豊富かどうか:
大事な人がうつになったら、
こころの専門家選びの最初の条件は、
カウンセラーが、
うつ病をはじめ、こころの不調になった方の、
「医療機関でのカウンセリング経験」が豊富かどうかです。
例えば、いのちに関わる、からだの病気になったとき、
あなたは、何を基準に病院や医師を選びますか。
その疾患の専門病院であること、
その疾患の症例をたくさん手掛け、
実績をあげている医師かどうか、 ですよね。
それは、こころに関しても、
同様なことです。
(例外として、医療現場での経験がなくても、
その分、精神疾患に強いスーパーバイザーに
専門的トレーニングを受け続けている専門家は、可です)
それを見極めるため、
カウンセラーが、どの程度、
医療の現場経験があるかを、
「ブログやホームページの記事や
プロフィールなどで確かめる」
「事前に、カウンセラー本人に聞いてみる」です。
【2】うつ病をはじめとする、
「心の不調」に詳しいかどうか:
例えば、あなたが、はじめてカウンセリングを
申し込んだとします。
「パートナ―の現状は、精神医学的に
どのように理解すればいいのか」、
「治療は、なぜ必要なのか。どの程度、継続すべきか」、
「その上で、回復するために必要なことはなにか」、
などなど、カウンセラーと
話し合っておくことは山のようにあります。
上記のことを丁寧に確かめていくには、
カウンセリング1回では、
おさまらない場合がほとんどです。
ですが、とりあえず初回で、
あなたが安心できて、
ある程度、納得のいくやりとりができたとしたら、
その人は、パートナーの回復にむけて
サポーターとなりうる、
カウンセラー候補と考えてよいでしょう。
さらには、病院での治療が必要になった時のために
気分障害が得意な医師とのネットワークがあり、
常日頃、連携しているかどうかも チェックポイント。
「安心感がある」
「こころの不調に関して、
わかりやすく説明をしてくれる」は
医師選びのポイントにもなります。
【3】企業の内情に詳しい専門家かどうか:
「うつ病」(気分障害)に関して、
こころの専門家を選ぶ時は、
上記【1】と【2】 は、必須です。
理想をいえば、
企業や働く人の職場環境に詳しいカウンセラーが
ベターです。
なぜなら、
不調を抱えながらも、仕事を続けるためには
負担を減らすための「仕事の引き受け方のコツ」、
産業保健スタッフ(産業医・保健師・看護師)
との連携の仕方、
などなど、組織を把握した上で
「働きながら養生していく知恵」が必要だからです。
加えて、休まざるを得なくなった時、
組織や制度を理解した上で「復帰の準備や戦略」を
一緒に検討できる実力があるひとだと、
なおのこと、安心ですよね。
これも事前問い合わせのときに、
休職や職場復帰の支援経験がどの程度かも
確認事項として尋ねてみることをお勧めします。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。