こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚カウンセリング」、
臨床心理士の谷地森久美子です。
先日、30代のカップルに
お話を伺う機会がありました。
待望の可愛らしいお子さんも生まれ、
一見すると誰もが憧れる素敵なカップル。
しかしそこには外からはわからない、
おふたりの努力の歴史が現在進行形でありました。
さて今回は、
カップルがうまくいく秘訣について。
“自然のままに”ではなく、
やはりふたりで共有している秘訣があるのです。
現在、恋愛や婚活中の方も、
今のうちに習慣にしておくとよいことです。
それでは、はじめていきましょう。
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私たちは、生身の人間です。
いつも相手の立場に立って、
物事を考えられるわけでもありませんね。
だから、パートナーと行き違いがあったり口論になったり、
そんなこともある。
そして、いつの間にか、溝ができてしまうこともある。
でも、できれば、そんなことにはなりたくないですよね。
ここから、うまくいっているカップルが
どんな工夫をしているのか、考えていきましょう。
ポイントは、次の3つです。
1、時にケンカも良しとする:
うまくいっているカップルほど、
小さなケンカはしています。
我慢し続けて、不満がたまり、大きな溝を
つくらないようにするためです。
しかし、そこには条件があります。
単にケンカをしてもいい、ではなく、
何があっても、最終的には、
理解し合うことに全力を尽くすこと、
そして、それを互いに大前提としていること。
つまり、ケンカ自体を
理解を深める材料にしているのです。
ケンカをしても、
腑に落ちるまで話し合えると、その先に、
共有感や親密さが、ふたりを待っているのです。
2、あきらめず、相手に届く言葉で対話を続ける:
恋愛や結婚直後のハネムーン状態の時は、
なんとなく、何も言わなくても
分かり合えるような幻想があり、
実際、蜜月の魔法で、しばらくは、
それで済んでしまうものです。
その後、一緒に生活し始めると今度は、
「毎日、顔をあわせている、
ふたり(夫婦)なのだから、わかって当然」と
相手に期待し、甘え、
“大事なことを言葉で伝え合う”のを
さぼってしまいます。
でも、心の中は見えないため
相手を理解していると思っている、その「理解」は、
単なる自分の思い込みに過ぎないことも、
実際は多々あるのです。
自分のことさえ、あとになって
「こんなことを考えていたんだ」と、
気が付くこと、ありますよね。
だからこそ、考えていること、感じていることを
言葉を使って、互いに伝え合うことが肝心です。
3、ふたりの間の「化学反応」を楽しむ:
コミュニケーションの醍醐味のひとつは、
思いがけない、「世界の広がりと深まり」
ということがあります。
つまり、互いに相手の言葉や存在に、
反応し刺激を受け合い、
自分について、そして相手について
新たな発見があったり、
互いのあいだで、深まる体験ができたりすることです。
言葉やその他の丁寧なやりとりは、それ自体で、
ふたりの心やからだに「化学反応」を起こすのです。
これは、「この人と出会って、この人と関わって
良かった」という深い歓びに繋がります。
自分だけでは知らなかった世界を、
ふたりで創りあげるのですから…。
そうすると、さらに、相手と関わり続けたくなる。
この関わりあいが、程よく循環し始めると、
互いに、相手がとても愛おしくなる。
もう、こうなると、他の相手ではかえられない、
唯一無二の存在となる。
まさに愛の化学反応ですね。
これは、言葉を使った関わりだけでなく、
メイク・ラブでも同様です。
下手だとか、からだの相性が悪いとか、
女性は男性よりも興味がない人もいるとか、
相手を責めたり、もっともな理由をつけたりして、
関わりを諦めるのは、残念なこと。
最初から、からだが合うのは夢物語。
メイク・ラブも、コミュニケーションのひとつです。
具体的な言葉と、相手の反応を見ながら
互いに、どうしてほしいか、どういうのが嫌なのか、
など、伝え合うことが大切なのです。
以上のようなことを、
できれば、結婚したり一緒に生活したりする前に、
習慣やルール化していくのが、理想です。
「何を今さら…」と
あとになればなるほど、拒絶反応が出て
素直になれないことが多いからです。
すでに相手とのあいだに距離ができてしまい、
それでも、なんとかしたいあなたへ。
こじれた状況から、どう抜け出すかの
ヒントについては、
別の機会に考えたいと思います。
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