「家のことは任せた」で、子育ては大丈夫? ~夫婦でおこなう賢い役割分担のコツ~

こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。

働いている女性は、妊娠すると、
産休や育休をとり、
時には退職をすることも珍しいことではありません。

そして、これまで「稼いでいた側」から一転、
「経済面で相手に頼る側」になる場合、
女性としては結構“勇気がいる”ことです。

そして働いていない・お金を稼いでいないことが、
心のどこかで後ろめたくて、
必要以上に子どもの教育に熱をいれたり、
子どもの問題を自分ひとりで背負ってしまったり…。

そうすると荷が重いし、
次第にストレスがたまっていきますよね。
みなさんのご家庭では、どうでしょうか。

さて、きょうは、
夫婦のあいだで役割分担をする際に、
「子育て」についてはどうしていくかを、
考えていきたいと思います。

*****************

最近は、通称「イクメン」のような、積極的に
子育てを楽しみ、自らも成長していく男性も
出てきていますね。

私の知っている学校の先生(♂)は、
お子さんが生まれたとき、

非常勤である奥様の仕事を優先して、

先生自らが、その自治体初の男性育休
申請者として1年間、子育てに専念されました。
ほんと、お見事です。

一方、出産を機に女性が仕事を辞めた場合、

「経済の担い手は男性」、
「家事全般は女性」、

という分担が、暗黙のうちになされることが
多いかもしれませんね。

ふたりの生活に子どもが登場した段階から、

子どもの成長や自立が、
夫婦の目指すべき目標のひとつと
なっていきます。

ところが――、
「夫は、“家のことは任せた”と言って、
子どものことに関わってくれないんです」

という話、子育て中の女性からよく聞きます。

ここでポイントはひとつ。

仮に妻が家のこと(家事)を担当し、
夫が経済の担い手であったとしても、

「家のこと」に「子どものこと」は含めず、
「子育ては、ふたりで一緒に」が基本です!

…と、このような提案をすると、
男性側からも悲鳴が聞こえてきます。

「連日、朝から深夜まで仕事仕事で、へとへと。
家族を養うために、外で必死に戦っているのに、
そんな暇や余裕はないよ…」

今回の提案は、家事を分担している女性と
同等のことをしてください、と
言っているのではありません。

男性のみなさん、ご安心を。

例えば、次にあげるようなことは
どうでしょうか。

子どもの入学式や運動会などの
節目の行事に年に1度は参加する、

パートナーの体調が悪い時は、
子どもの面倒をみる、

進路などの人生に関わる決断の時、
子どもと一緒に考える時間を持つ、

月に数回、子どもと直接、話をしながら、
日頃どんな生活を送っているのか、
友達関係はどうなのか、
子どもが今、夢中になっていることは何か、と
関心を持って、耳を傾ける、

子どもの顔を見る時間さえないほど
忙しいときは、
朝か夜の隙間時間に(5分から10分間)、
パートナーと、お互いを労いながら、
子どもの話をしてみる。

要は、「子育てに参加しようとする気持ち」。

ほんのちょっとのマメさが肝心。

上にあげた具体例は、
あくまで、「その気持ちの表現」と
考えてくださいね。

筆者は、
不登校やいじめなどについて、
相談を受けることも多いのですが、

子ども問題の解決にむけて
カギのひとつとなるのは、

「父親が子育てに協力的であるかどうか」
だと考えています。

学校関連の子どもの問題に、なぜ父親?と
思われるかもしれませんが、

日頃、子どもに関わるのは母親であっても、

肝心なときは、子どもや母親のうしろに
「父親」という存在感がしっかりあって、

夫婦で協力体制を組める家庭は、
子どもの問題がどんなものであれ、

その後の経過が良好であることが多いのです。

これは、家族療法的見地からも、
そして、筆者の経験からも、
はっきりといえることです。

そのような意味で、
女性が家事担当であっても、

子育てに関しては、
「夫婦協同(協働)」を基本にして、
男性も、ぜひ関わってくださいね。

親であるあなたが、それを実行できると、

お子さんにとっても、
後々プラスの影響をもたらします。

お子さんは、

「一人で抱えず、夫と協力する母親像」、

「子育てに協力的な父親像」、

つまり――、

「良質な父親像や母親像」を
学んでいくことになるのです。

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