本当はどうしたい?と自分に問う――それが大事! ~こじれた関係・状況から「抜け出すヒント」~

こんにちは。臨床心理士として20年、
「幸せな結婚・夫婦・家族カウンセリング」の谷地森久美子です。

今回はカップル・夫婦が、こじれた関係・状況になった時、
そこから抜け出すにはどうしたらいいか、について。

もうだめだとあきらめる前に、
向き合い方のヒントを一緒に考えてみませんか。

それでは、はじめていきましょう。

******************************************
         
仕事や友だち関係においては、
スムースに関われる人でも、
       
家族の問題、特にパートナーに対しては、
「難しい~~!!!」ですよね。
私もかつて、そうでした… (-_-;)
       
        
「大したことはない」「気のせい」、「大丈夫、大丈夫」と
油断しているあいだに、ふと気が付くと…、
       
まさに現実直視を迫られ、
途方に暮れるような状況に陥ることになる―――。
        
例えば、しっくりいかないパートナーとの
関係をなんとかしたくて、
優しく声をかけても無視されて、
        
それが刺激となったのか、
相手は個室にカギをかけて閉じこもり、
あからさまに拒否反応を示してくる…。
       
       
この状況は、夫婦の危機?! 
私たち、この先、どうなってしまうの――?
      
        
家庭内別居、家庭内離婚、…そしてさらに
その先まで考えてしまう前に、
         
次のことを試みて、こじれた状況を
抜け出す糸口をさぐってみましょう。
      
今回は、ポイントを3つ、ご紹介しますね。
      
    
1) 自分はどうしたいのか、
それを明らかにすること:
          
私のカウンセリングオフィスでも、
ご相談にいらっしゃる方に
        
最初に、大事なこととして、
お伝えしているのが、「これ」です。
         
        
問題・課題を抱えていらっしゃる方の中に、
          
困ってはいるけれど、それで、どうしたいのか、
はっきりできない方が、結構おられます。
          
もちろん、自分の器を越えた状況が起こっている
わけですので、まとまらないことも確かにあります。
           
そうであれば、まず、
「自分は今、混乱している」と自覚すること。
           
その上で、しばらくしたら、
                 
今、どうなっているのか(状況や感情の整理)、
            
そして、       
            
自分は、ここから、どうなりたいのか、
どうしたいのか(自分のニーズ・目標の明確化)、
         
この2点を自分自身に問いかけて、
明らかにしていくことです。
        
可能であればノートに、
思いついたことを箇条書きにしたり、
        
付箋を使ってキーワードを1つずつ、
並べてみたりしてみましょう。
          
この作業は、複雑になった関係や状況から
少し距離をおいて全体像を捉えることが可能となり、
         
これをやり切れると、気持ちもだいぶ
落ち着いてくるはずです。
         
その過程で、自分自身やパートナーに関して、
新しい気づきがもたらされるかもしれません。
         
            
2) 腑に落ちるまで関わりあうと「決める」、
そして「手を抜かない」こと:
        
あなたが、この関係や状況を
なんとかしたいと思うのなら、
           
「やれるだけのことは充分やった」と
腑に落ちるまでは、
あなたの気持ちを決して見捨てないで。
         
         
そのために、次のことを大事にしましょう。
            
それは、    
      
自分の「心をつかって」、相手に「能動的に関わる」こと。
パートナーに呼びかける時も、話を聴く時も。
       
       
どんな反応や態度をされたとしても、

1で述べた自分のニーズ・目標
(自分が望む幸せな状態・状況・関係性など)を
 しっかり踏まえ、
        
主体的に相手に関わること。そして、ぶれないこと。
       
       
例えこの先、ひとりの道を選ぶにしても、
こじれた状況を、放り出さず、
「ふたりの着地点」を見つけること。
       
そうしないとあなたは、自分の人生をごまかし、
ドロップアウトすることになります。

(ただし、DVなど暴力がある場合は、
身の安全の確保を優先してくださいね)  
       
       
「こころをつかう」とは、
       
あなたのニーズと、相手のニーズを
主体的に交流させる、深い関わりです。
        
こじれた状態が長く続いている関係ほど、
         
パートナーの頑なな態度は、
すぐには変わらないかもしれません。
        
でもここで、めげないで…! 
         
自分のほうから、意図して、能動的に
相手の言葉に耳を傾ける、ひたすら傾ける、
パートナーが心ひらくまで。
               
これはうわべのテクニックではなく、
         
そういうマインドがしっかり備わった、
あなたの在り方です。
          
そして、パートナーの心が緩んできたら、
      
その段階で、受け入れてもらえそうな
言葉を選んで、語りかけてみる。
       
心の奥に届くまで、何度も何度も。
          
この地道な一歩一歩の関わりが、
「愛すること」に繋がります。
         
           
3)憎しみの気持ちは、愛の可能性。
変化や成長するのは、まずあなたから:
             
相手が以前のようには、自分のことを、
愛していない、愛してくれない…。
        
そう気づいてしまった時、私たちは奈落の底に
突き落とされた気持ちになりますね。
        
「ずっと愛し続けると誓ったはずなのに」と
         
あなたは、傷つき、悲しみ、そして
相手を、憎くく思うかもしれません。
          
でもその憎しみは、まだ、あなたの中に、
愛がある証拠。なぜなら、
         
憎しみながら、気にかけているから。
      
こころは痛んでいるけれど、あなたは、まだ、
パートナーに関心をむけているのです。
         
その気持ちを、どうか、
あなたの両手で救ってあげてください。
        
そのためには、
「自分から変わる」と決めること。
        
変化は、ふたり同時に起こらない。
       
先に動き始めたあなたが、
相手に働きかければいい。
        
そこから関係性の化学反応が始まり出す。
       
その時、先でも触れた、
「自分は、何を望んでいるのか」を必ず思い出して――。
       
そして、ふたりのあいだにある葛藤に、
手を抜かずに関与し続ける――。
       
これをおさえておけば、あなたの意思が、
       
願っている幸せへ、必ず導いてくれるはず。
         
私は、そう確信しています。 

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