こんにちは。相談件数４万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。

「この御二人、いい雰囲気なだぁ」と感じている
何組かのご夫婦にお会いしたことがあります。

その際、“ふたりのあいだのビジョン”の話題になり、
「大事なことは、日々の生活の中にある」
ことをあらためて実感する時間となりました。

さて今回は、「カップル・夫婦のあいだで、
ビジョンをどう活かすか」について。

ビジョンと聞くと堅苦しい印象がありますが、
どのカップルも
「こういう家庭にしたい、こういうふたりでいたいよね」
という夢は、持っているものです。

今回は、そういったカップルのビジョン・目標・夢を、
ふたりのあいだで、
どう活かしていくかについて考えていきます。

さて、はじめていきましょう。

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「ビジョンや目標」は、
　　 
ビジネスや経営の世界には馴染みがあるけれど、
　　　 
カップル・夫婦には、どこか違和感がある言葉ですね。
　　 
でも、それを「個人」に置き換えて考えると、
　　 
人生への向き合い方について、ビジネスの世界では
次の2つのタイプをあげています。
　　　 　
目標を設定して、それを目指していく
「目標設定型」と、
　　 
今、この瞬間を大事にする「展開型」です。
　　 
　　　 　
あなたは、どちらのタイプでしょうか。
それとも、時と場合で、使い分けるタイプでしょうか。
　　 
　　　 　
カップルのうち、個人それぞれが、
違うタイプである場合、
　　 
一方は、 相手との生活が窮屈に感じますし、
　　 
もう一方は、相手が無計画・無責任に見えてしまいます。
　　　 　
　　　　 　
カップルのあいだで、相手に自分の思いを伝えても、
なぜか噛み合わない時、
　　　 
このような「タイプ」という視点から考えてみると
解決の糸口が見えてくるかもしれません。
　　 
　　　　 　
今回のテーマ、
「目標・ビジョンの活かし方」ですが、
　　 
ふたり一緒に幸せになるためには、

自分が人生にどういう向き合い方を
しているかを知ること――。
　　　 
同時に、カップルにおいては、
　　 
パートナーの人生への向き合い方を知った上で、
　　　 
子どもの有無、生活状況、年代などの
様々な条件・状況に応じて、
　　　 
ビジョンの調整をしていくことが必要です！
　　 
　　 
前編においては、２つのタイプの理解を深め

今現在の、自分の人生への在り方は、
どうであるかを考えていきましょう。

ここから、さらに説明していきますね。

　　 
「目標設定型」は、
　　 
将来こうなっていきたいという目標を設定し、

そのためには、いつまでにこれをやろうと計画し、

「こうなりたい」に近づくために、
日々の、小さなやるべきことを実行していく、
生き方（タイプ）です。
　　 
　　　　 
「展開型」は、
　　 
計画をたてることよりも、むしろ、
　　 
「今の自分」、「今、この瞬間」の興味関心、

こころ惹かれることを優先し、

その方向に進みながら、
人生を展開していく、生き方です。
　　　 
　　　 
さて、私たちの人生を眺めてみると、
　　　　 
人生前半、特に10代から20代においては、　
テスト勉強、受験、就職活動関連で
　　　 
「今、これをやっておけば、将来、幸せになる」と
言われるまま、なんとなく、
　　　　 
大人が敷いた目標設定型の生活に、
はめ込まれていく現実があります。
　　 
それが悪いわけではなく、むしろ
　　　 
若い時代は、目標を達成して自信を付け、
社会的ポジションを得ていく、つまり、
　　　　 
「社会に出て行くためのペルソナ
（仮面、自分を守る外側のよろい）作り」のために、
　　　 
目標達成型の生き方が意味を持つと
理解しておくと良いでしょう。
　　　　 
　　　 
ただし、ここで重要なのは、
ある程度、人生経験を積んだ年齢になっても、
　　　 
自分の内側から生まれた「こうしたい」ではなく、
　　　 
周囲からの要求や期待に、自動的に応じるような、
目標達成型の生き方をし続けてしまうと、
　　 
いつか必ず、無理が生じてきます。
　　　 
　　　 
そんな時は、
　　 
今、自分が何をしていきたいのか、
　　 
その「したいこと・なりたいこと」に
これまでの生き方があっているのか、を振り返った上で、
　　 
生き方の調整をしていくことが肝心です。
（これは、ある意味、展開型の発想を取り入れる、
ということにも繋がります。）
　　　　　 
　　　 
一方、展開型の　
「今、ここを大事にする」視点は
　　 
“ 自分を持っている（自分の芯がある）こと ”が
前提です。 
　　　　 
というのも、
　　 
自分の、うつりゆく気分や衝動に揺さぶられ、
あとから振り返ると、
　　　 
「あれ？　自分はこれまで何をやっていたのだろう」
「最初に、こうしたいと思っていたのは、なんだったのだろう」
　　 
と、動いたわりに、自分の中が空虚なまま、
という方が、大人の中でも、時折、見かけるからです。
　　 
　　 
以上のように、今の自分が、どちらのタイプであるか、
あるいは、時と場合によって、使い分けているのか、
　　 
今までは、こうだったけれど、このままでいいのか――。
　　　 
まずは、自分の傾向、人生での立ち位置を知ることが、
　　 
「ふたりのビジョン」を共有していく上での
大事な土台になることを覚えておきましょう。
　　　 
　　 
後編では、個々の人生への向き合い方を踏まえた上で、
どのように「ふたりのビジョン」を
活かしていくかを考えていきたいと思います。

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