こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。
みなさんは「婚前(結婚)契約書」(プリナップ)を、
ご存じでしょうか。
以前、ネット上である女性タレント(Aさん)が、再婚の条件として、
この「婚前契約書」(プリナップ)を
婚約者と取り交わしたことが話題になっています。
離婚経験のある人だからこそ、長い人生で、
力を合わせていく時のルールつくりが
大事と実感されたのかもしれませんね。
さて今回は、この話題をもとに、
「結婚における契約」の意味を考えていきます。
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結婚前に契約 ?!
みなさんにとっても「夫婦のあいだの契約」は
馴染みがないかもしれませんね。
Aさんの「婚前契約書」について
内容の一部が公開されていましたが、
この話題で、筆者が気になったのは、
Aさんの契約内容よりもむしろ
記事を担当したライターの感想部分です。
ネットの記事が署名入りでないこともあり、
「契約書を交わしてしまうと
自分の自由を縛り付けているような
感じがして(中略)」
「檻の中に入れられている感じもします」
「こんなに縛られるなら私は結婚しないほうがいい(中略)」
といった、主観が色濃い呟きが
記事として掲載されていました。
さて――
カップルやご夫婦が、長い人生で
絆や信頼を深めるためには、
ある意味、このような「契約も大事」と
筆者は考えます。
なぜなら――、結婚生活においては
お互い、思いやりや努力で
乗り越えていこう…と思っても、
現実は難しい。
その長い道のりでは
ちょっとした気持ちのすれ違いで
あっという間に亀裂が生じたり、
最初の「愛情」を見失うような
出来事や状況に遭遇することがある。
独身時代の「好きという気持ちだけ」では、
乗り切ることができないのは、
むしろ当たり前のことですね。
Aさんのことを想像すると、
「婚前契約」をしてほしいと切り出したことは
結構、勇気がいることだったことでしょう。
なぜなら、好きという気持ち・感情が
ベースのふたりの関係に
契約という「異物を入れる」のですから。
契約を取り交わすことは、
「縛られる感じ」、「結婚が面倒になる」という
印象ももちろんありますし、
「ふたりのあいだに契約だなんて、
僕のことを信用していないのか」と
反応されることもあります。
そして、仮に一方的に推し進めてしまったら
ふたりの幸せのための「契約」なのに、
結婚前に破局に至る危険性もあったはず。
Aさんの場合、婚約相手の方と、
1年半の時間をかけて、
婚前契約書を作り上げたとのこと。
もし仮に、納得した上で、
ふたりオリジナルの「約束事項」を
考えていったのであれば、
“話し合いにかけた過程そのもの”が、
結婚にむけての「心の準備」や
「夫婦になっていく体験」となったことでしょう。
先に書いたライターの
「自由を縛り付けられた感じ」などの感想は、
結婚前の、まだまだふわふわしていたい気分
そのものですね。
でも、もし今後も「好きな気持ち」を
持続させていきたいのであれば、
そこには、工夫が必要です。
そのひとつが「契約」なのではないでしょうか。
さて、読者のみなさんの生活に
引き戻して考えましょう。
みなさんは、学生時代、特に小中学校の時に、
今月の目標、夏休みの目標などを考え、
書き留めた記憶はありませんか。
そして、今回話題にしている「結婚前の契約」は、
夫婦の日々の目標(取り決め)なのです。
もちろん、ほとんどのみなさんは
生活上の暗黙のルールは、すでに
ありますよね。
しかし、あらためて
「ふたりで契約・目標を取り決める」。
これは、シビアな現実を乗り切る、
「これからも一緒に生きていく」の誓いにも
繋がると筆者は思うのです。
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