結婚生活が長くなると、無いのは当たり前?!「セックスレス」の奥にある、関係の問題を解決するヒント

こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛と結婚を応援する臨床心理士」、
谷地森久美子です。

結婚生活が長い男性と話をしていると
「十何年も一緒にいれば夫婦なんて、あきてくる。
みんな、そんなもんでしょう? 
でも性的欲求は外で解消している」と言った発言を
当たり前のようになさる方を時折みかけます。

この話とセックスレスは、
隣り合わせの問題ですね。

さて今回は、セックスレスの奥にある関係の問題を
どうやって解決していくか、
について考えていきます。

それでは、はじめていきましょう。

****************

        
一口にセックスレスといっても、
カップルによって、その状況は様々ですね。
  
皆さんの中に、
   
「我が家もセックスレスだけど、これって、やっぱり
まずいことなの?」と思われた方がおられたら、
     
ほかの人と、比較することではありません。
  
あなたとパートナーが、
お互い思っていることをスムースに
話し合えるようなら、
おふたりの関係は、きっと大丈夫。
    
     
一方で、密かに気になり続けている方の場合は、
   
セックスレスの、「何」が問題なのか、
一度、自分の中で整理してみましょう。
    
     
「セックスレス」は、それ自体が
必ずしも問題ではないからです。
     
その状況を、カップルの、どちらかが気にしている。
  
気になりながら、パートナーにいくら伝えても
ふたりのあいだで、わかちあえない、わかってもらえない――。
  
その状況はとても辛い。
  
そして、ある意味、それが夫婦にとって大きな問題ですね!  
  
   
ここからさらに、「セックスレス」の、
その奥にある問題を
  
3つの「関係性」から整理してみましょう。    

カップルの関係性は、大きく分けると、次の
3つのパターンがあります。
  
① 人生を一緒に生きていく意味での「パートナー」という関係性
(「夫―妻の関係性」も、この中に含まれます)
② 子どもがいる場合、「父親―母親」という関係性
③ 性的な結びつきを含んだ「男―女」という関係性
      
   
カップルや夫婦は、 
   
共通の仕事やライフワーク、
互いに協力しながらの子育てなど、
     
上の3つのうち、最低でも、ひとつの次元で、
共有している夢や喜びを見失わなければ、
  
持続的な繋がりを創ることは可能です。
    
つまり共有感に満たされた、
日々の試みや関わり合いの積み重ねが、
  
ふたりの愛を本物にしていくのです。
  
   
その上で、みなさんに質問です。
  
   
あなたとパートナーは、結婚当初から現在まで、
関係性に変化はありますか。
     
そして、今後あなたは、パートナーと、
どんな関係でいたいですか。
       
上の3つの関係性を、どのように取り入れていきたいでしょうか。
  
  
恋人だったふたりが結婚し、子どもができれば
当然ですが、ふたりは父親、母親となります。
  
そうすると、家族を養うために
独身時代以上に仕事に熱を入れたり、
    
あるいは、夫婦共に、子ども中心の生活に
なっていったりしますね。
  
    
ようやく、子どもが寝静まった夜の時間になっても、
川の字に布団を並べて寝るのでは、
その気にも、なりにくいもの。
  
ふと気が付くと、日々のやるべきことに
追いまくられ、
  
パートナーと、心静かに語り合う時間が
少なくなっていく日々。
  
そうすると、 
相手が何を考えているのか見えなくなり、
    
お互い、遠い存在になっていく。
  
   
しかしそれでも――、
  
あなたの中に、現状をなんとかしたい
「気持ち」があれば、今からでも充分、間に合います。
  
   
  
恋人時代を思い出してみましょう。
   
自分の気持ちを届けるため、振り向いてもらうために、
四六時中、相手のことを想ったり、頭から離れなかったり、
しましたよね。
  
夫婦になっても、そして、夫婦になってからこそ、
ふたりの関係にエネルギーをかけ続ける必要があるのです。
   
   
夫婦なのに…?と、水臭い感じがしても、
  
繋がりなおしたい気持ちが
消えてしまいそうになる前に、
  
あらためて「初めまして」の想いを持って、
パートナーに声をかけてみましょう。
  
最初は違和感があっても構いません、
   
あなたの想いが最終的に、途切れた関係の
架け橋になるはずだから。
   
    
    
労いの言葉、尊敬や感謝の気持ちを、
自覚的にパートナーに向けながら、
  
大事な話をしやすい雰囲気を、
ふたりのあいだに作っていきましょう。
   
そして、事前にひとこと、
「きょうは、話したいことがあるのだけれど、
何時ごろ、都合がいい?」と、
       
時間やタイミングを気遣うことも忘れずに。
  
   
相手に自分の思いを伝えるためには、
話し合う場を、
   
手間暇かけて「耕していく」ことが必要です。
    
  
セックスレスは、
不倫発覚のような事件でないかぎり
  
何気ない一言だったり、体調の悪さだったり、
  
ほんの小さなことから、始まっていくもの。
  
そのうち「あれ?」と気になり出し、
居心地の悪さが、関係の中に広がっていく。
    
そして、なぜか話し合えないまま、時が過ぎ、
    
はっきりしないモヤモヤ感が放置された状態の中、
セックスレスも続いていく。
  
つまり、セックスレスは、「気持ち通い合う交流」が
薄れていくことから根深くなり、問題化していくのです。
   
   
セックスレスの問題に対して、
相手をその気にさせるノウハウは対処療法。 
  
心が満たされるコミュニケーションを
ふたりのあいだで、いかに可能にするかが
カギとなります。
   
   
そしてお互い、相手を慈しめるようになれば、自然と、
    
「相手の望みと、自分の望み」を相互に照らし合わせて、
ふたりのあいだに工夫が始まるはずです。
     
レスな状態から、ふたりのあいだでセックスが
可能になったカップルは、この過程を必ず経ているのです。

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