こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。
40代以上の女性と話していると、時折、
熱烈なジャニーズファンに遭遇します。
好きなアイドルに触れる時、年齢に関係なく、
私たちの心の中では「ときめき」の要素
(恋するペルソナ)が、賦活されるのかもしれませんね。
さて今回は、心の中にある「ペルソナ」
(状況に応じて表現される要素・役割・キャラクター)
に関する第二弾。
カップルで、
ペルソナをどのように活かしていくか。
そして、パートナーとのあいだに、
ときめきを取り戻す知恵を考えていきます。
さて、はじめていきましょう。
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私たちは、場面や相手に応じて、
それに適した役割・キャラクターを、
感覚的に選び演じています。
それを心理学では「ペルソナ」と呼んでいます。
「あの人は、いつもはおだやか、のんびりムードだけれど、
いざとなると、リーダーとして仕切る人だよね」、
というふうに、キャラ(ペルソナ)は、
固定されているよりも、
状況に応じて変化があるほうが
人間関係が円滑に進むことを、
私たちは、経験上、実感しています。
前回の記事では、
これらペルソナが、「私たちの生活や人間関係に
どんなふうに影響するのか」をご紹介しました。
今回は上にあげた、ときめき(恋するペルソナ)や
官能的な要素(セクシャルなペルソナ)など、
うっかりすると日常に埋もれてしまいがちな、
でもそれを生きないでいると活力が枯渇するような、
「性や生に関わる要素」を、
カップルの中に、どうやって育み続けるか、
あるいは、取り戻していくかを
ペルソナの観点から、考えていきます。
ペルソナの具体的な活用法を、
以下に3つ、ご紹介しますね。
1)場面や状況ごとに、どんなペルソナがあるか、
振り返ってみる:
例えば、とある休日、
パートナーと共に、実家に戻り、自分の親と一緒に
リビングで、くつろいでいる場面を想像しましょう。
あなたは、自分の親と話している時、
「娘/息子」になっている瞬間があり、
パートナーに話題をふろうとした時の自分は、
「妻/夫」になっていて、
そのそばに、自分の子どもがいれば、「親」として
接する瞬間がありますよね。
これらは、ごく一般的な、
「誰にでもあるペルソナ」です。
自分の内側に、
「どんなペルソナ(キャラ)があるのだろう…」と
丁寧に関心を向けてみましょう。
ほんの少し意識しただけでも、
ドラマや映画で感動し、ひそかに涙する自分、
一見、強そう見せているけれど、
実はとても繊細で傷つきやすい自分、
パートナーに、突っかかるふりをして
「わかってよ~」と甘えている自分、
心の奥に熱い思いを持ちながら、
なかなか出せずにくすぶっている自分、 などなど
色々見えてくるでしょう。
この作業のひとつの目的は、
「普段、なかなか見ないでいる自分の一部」に
気がつけるようになることです。
そうすると、それと同時に、相手にも
「自分と同じような側面があるのかも…」と、
今までより少しだけ優しい気持ちが持てるはずです。
2)見つけたペルソナに、名前をつける:
上の作業をしてみたら、次なる行動は、
みつけたペルソナに名前をつけてみる!
名前があると、必要な時に、「あの○○を使おう」と
パッと取り出せるようになります。
さらに、そのペルソナは、パートナーとの関係に、
一役、担ってくれるようになります。
例えば、こんなふうに。
結婚するとなぜか男性は、パートナーに母親を重ね、
いつのまにか「男の子(息子)」になってしまう人がいますね。
これは、ひとつの「母親―息子」ペルソナの組み合わせです。
「まったく、もう!いい加減にして!」
女性側は、ピシャッとはね返したくなったり、
うんざりして、萎えそうになったりしますね。
でも、ここで、ひとふんばり。
逆に、自覚的に、使っていきましょう。
男性側から、甘えたいオーラが醸しだされたら、
男の子ペルソナ(キャラ)が動き出した証拠。
「おおらかなお母さん」、「優しいお母さん」等、
できれば、意図的に120%「母親ペルソナ」になってみる。
パートナーの子ども時代の愛称など、
キャラにしっくりいく名前を、ふたりで考えてみましょう。
「子どもっぽいところが、また出てきた」と
嫌がらず、煙たがらずに、
ふたりで考えたペルソナの名前を使いながら、
「あれぇ、今、○○が出てきているね~」と、
面白がってみる。
「おもしろがりながら、楽しんで」できると、
パートナーのほうも、
あなたに受け入れてもらえたと、
安心感・信頼感が増すことでしょう。
ただし、この時、ペルソナの役割
(この場合、親ペルソナと子どもペルソナ)が
固定化しないよう、気をつけること。
できれば、パートナーに一言、こうお願いしましょう。
「私が弱った時、そして助けてほしい時は、
あなたも、正義の味方になってね」
お互い、役割を柔軟にチェンジできることがコツ。
そうしないと、文字通り、
「母と息子」、「父と娘」の関係にハマって、
きつい状態になるからです。
3)「素」のあなたでは、恥ずかしいことでも、
ペルソナとして、やりきってみる:
外では、ぜったい見せたくない、
未熟で幼稚な部分は、誰にでもあるもの。
しかし、これも「かけがえのない自分の一部」ですよね。
そういう側面を、パートナーにも、
受け取ってもらえたら、それこそ、最強の
関係になります。
自分の恥ずかしい部分を愛してもらえるのは、
カップルならではのものですね。
どのカップルでも、恋人同志や独身時代、
特にお付き合い初期の頃は、
ふたりのあいだにある、セクシャルな要素を
互いに、大事にしてきたはずです。
ところが、年月をへて、
一緒にいる時間が長くなってくると、
「女性であること」、「男性であること」が
いつの間にか遠くにいってしまうことがあります。
一旦そうなると、
なかなか取り戻すのが難しい。
そういう時こそ、ペルソナ(役割)として
あえて演じてみることが、行き詰った関係から
抜け出すチャンスです!
あくまで「これは役なのだ」と、
ペルソナ=仮面をつけるイメージで、
自分に言い聞かせながら、やりきってみる。
ふたりのあいだで、「合意」さえあれば、
他の人からすると、ありえないことでも、
きっと大丈夫。
昼間は、地味な印象の女性が、
夜は、華やかな下着を身につけ、
妖艶な娼婦(のペルソナ)を生きてみる。
普段は、仕事一筋、職人気質の寡黙な男性でも、
(相手の合意があれば)
赤ちゃんのように、甘えたっていい。
ペルソナを介した、
外には、決して見せない・漏らさない秘め事は、
関係を活性化させる媚薬となります。
パートナーに限らず、人間関係は、
ひとつのペルソナで関わり続ければ、
当然マンネリをうみます。
そんな時、自分が求める欲求――、
例えば、「相手と深く繋がりたい」
「素の自分を表現したい」「甘えあいたい」などを、
ペルソナ(という仮面、役割)を介して、
相手にひらいていけたら、
それは、新鮮で、自由で、のびやかで、安心感があって…。
それは、もう、
他の人など入る余地もないほどの
「深いつながり」で結ばれた
かけがえのないふたりになっていくことでしょう。
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