こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。
みなさんは、家庭の中で次のようなこと、
ありませんか。
パートナーが外では愛想が良いのに、
家庭ではぶす~っと、
子どものように押し黙って何も言わなかったり、
あるいは逆に感情的に
暴言を吐いたりしてしまう。
日常、こんな調子のため、
肝心な時、なおのこと、
言葉かけができなくなりますよね。
夫婦がちゃんと話し合えないって、
切実な問題です。
今回は、関係を育むために必要な
話し合いの工夫をお伝えします。
では、はじめましょう。
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夫婦のあいだで、大事な話がうまくできないのは、
なぜでしょうか。
それは、家に帰った途端、「モード」が変わるから。
会社や仕事場、あるいは外で活動している時は、
高いパフォーマンスを要求されるため、
緊張状態が続いています。
それがひとたび「家」に帰る、
ふっと、緩む。
男性だと、まず、靴下を脱いだり、ネクタイを
外したくなったりするかもしれません。
女性だと、スーツからルームウェアに着替えたくなったり、
お化粧を落として、ついでにコンタクトレンズも
はずしたくなるかもしれませんね。
こうなると、当然、話し合いは難しい。
それでも困っている側は、なんとかしたいと
どんどん問い詰めていきたくなりますよね。
すると、またぶすっとしたり、感情的になってわめいたり
といった悪循環のパターンが延々と繰り返される。
一見、この現象、
個人の性格の問題と見られがちですが、
それだけではありません。
家庭は緊張を解きほぐし、なごむ場。
その、「場」の影響。
そして、家庭という場にある「モード・役割」。
玄関に一歩入ると自動的にスイッチONとなる。
これが大きく関係しているのです。
この要因をどうとらえて、
大事なことを話しあえる関係に
もっていけるでしょうか。
工夫は3つ。次のことをおさえましょう。
1) 話す時間や機会をあらかじめ、決める:
あせっていたり、イライライすると、どうしても
相手をせかしがちになるもの。
すぐに話し合いを要求するのではなく、
ひと呼吸おいたあと、
「○○について話したいのだけれど、
きょうの、いつなら、大丈夫? 」と都合を尋ねる。
そうすると、相手にも多少は、あなたの気遣いが伝わって、
呼びかけに応じようという気持ちが生まれます。
「時間の設定」を意識的にすることで、
お互い冷静に話し合いをしようという
心の構えを作ることにつながります。
2) 「カップルは、決まった役割を演じる」もの。
あなたが演じている役は、何? :
よくあるのが、妻が「お母さん」役、
男性が「息子(男の子)」役の組み合わせ。
「ママと赤ちゃん」も、場面によってはあるのでしょう。
カップルによっては、「執事と王様」、「ペットとご主人」
など色々な組み合わせがあるものです。
どちらとも、外のモードよりも、退行して合理的では
なくなるのが特徴。
玄関のドアをあけた途端、
この役にすっと入っているのです。
ここで重要なのは、
役にはまってしまうことを悪いと捉えず、
今、こんな役になっているんだと気づくこと。
これをふたりで、
「今、この組み合わせにはいっているよね」と
共有できるとなお良いですね。
そして、話し合いのときは、一旦脇におくことを
あらかじめ決めておくことが重要です。
(蛇足ですが、話し合い以外の場面では、
ゆるいコミュニケーションでも、もちろんOKです)
3) 場を変える・ふたりのあいだに第三者を入れる:
上記をためそうとしても、どうしても難しい場合は、
話し合いの場所を、外に変えてみる。
例えば、月に1回、ミーティングの日として、
結婚記念日を祝うのと同様に、「儀式的」に
食事やお茶をしながら、話し合う場を設ける。
あえて「言葉で共有する機会を作り習慣化する」のが
ポイント。
家族や夫婦のように、親しい間柄ほど、
合理的な話しあいをしづらい関係になります。
場を変えても変わらない時は、
第三者を入れることも建設的なやり方です。
信用できる共通の友人でも、もちろんいいですが、
依頼されたほうも辛いし、
友人だから、話しづらいこともある。
その場合は、心理カウンセラーなどの専門家を活用する。
専門家なので、プライバシーの問題も気にせず、
さらには、カウンセリングルームという、
生活の場から離れた、違う「空間・場」で、
普段、取り組めない内容を、
あらたまった気持ちで話してみる。
ただし、違う場で話しても、その場を離れた途端、
日常に戻りやすいため、
定期的に、場を設けて、いったりきたりすること。
ふたりの関わりの中で、必要に応じて、心を開いたり、
深く問わなければならない時にぐっと踏み込んだりする、
「心の筋肉」は、
スポーツジムで、地道にトレーニングをするように
常日頃から、場を設けて、鍛える意識が肝心です。
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