こんにちは。相談件数４万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。
自分にとって、
憧れの的である男性タレント
（仮にAさんとします）が結婚。
それはとても大きなショックに
なりえます。
それは時として、
家事が手につかなくなったり
仕事を休むほどの。
直接的な関わりがない人の結婚が、
なぜそれほどまでの
ダメージになるのか。
それを「心理学的」に
考えていきたいと思います。
さて、はじめていきましょう。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
私たちは、
「Aさんって素敵」、「自分はAさんのファン」と感じるとき、
「自分の心の中にある理想像」を
外側の、Aさんに重ねているのです。
このような、
「自分の中にあるものを外側に映し出す（重ねる）心の働き」を
心理学では「投影」といいます。
Aさんが、
「恋人にしたい／結婚したい男性芸能人」ランキングで
常に上位だとします。
多くの女性たちにとって、
「理想の男性像」を投影する存在、といえますね。
ファンの心の中を想像すると、
「自分の理想像を重ねる相手」、
「活力を与えてくれる存在」が「結婚」する――。
結婚は、喜ばしいことだけれど、
ファンにとっては、失恋同様の痛手、
つまり大事な存在を失う、「喪失体験」です。
この「喪失」を体験すると、
誰でもが途方に暮れますし、辛いですし、悲しいですし、
ウツっぽくも、なりますね…。(;_;)
そして、喪に服す時間もしばし必要になります。
ここから、さらに説明します。
ファンにとってAさんは、
「究極の理想の人」になっていたはず。
ファンであれば一度くらいは心に抱く、
彼とデートしたり、結婚したりする状況。
そんな楽しく心踊る空想・妄想が
強く投影されていたはずです。
ところが結婚。
ファンにとっては、
自分たちの「こころの中の王子様（理想の異性）」が
「生身の女性と、結びつく」という事実。
しかも相手が美しい女性だったとしたら。
その厳しい「現実」に直面せざるを得なくなります。
そしてそれによって、先の空想や投影が
見事に打ち砕かれる—―。
これは、唖然としますし、悲しいですね。
つまり家事ができなくなった、
仕事を早退した、寝込んだ、などなど、
女性ファンの反応は、
コインの裏と表のような、
先の空想との、
対（つい）としてあるものです。
当然、心の中は、混乱しますよね。
さて以上のような、理想の相手を失うといった、
喪失体験は、どのように癒したらよいでしょう。
このような方々に、次のようなエールを送りたいと思います。
１） 怒りや悲しみの矛先を間違わない：
Aさんは、あなたを裏切ったわけではありません。
辛いのは「あなたの理想を重ねる相手が消えた」からです。
芸能人がファンの理想とは異なる
人間的行為をした時に、
時折、憤慨する人がいます。
でも、それはファンが一方的に理想を押し付け、
独りよがりに、傷ついていることが多いのです。
どうか、あなたは心が痛くても、傷つけられたと
怒りを彼に向けないでください。
神々の国に住んでいたスーパーヒーローも、生身の人間。
ファンと同様、歳もとりますし、限界だってある。
結婚を決意したのも、今後の方向性を
意識してのことですよね。
そういう彼の決断を、応援しましょう。
２）理想は、すでにあなたの心の中にある：
自分の理想を失くして、途方に暮れているあなたへ。
Aさんに、重ねた理想やあこがれは、
どんなものだったのでしょう。
「好き・あこがれる」側面を具体的にさがしてみましょう。
他の人は注目しないのに、あなたにとっては
「ここが好き」という、その部分。
実は、この部分、
あなたは、すでに知っている。
あなたは、すでに持っている。
だから、
それをたくさん表現している彼に憧れるのかも
しれませんよ。
先に解説した「投影」の、大事なポイントは、
「自分の中にあるものを、外側に映し出す（重ねる）」です。
あなたは気が付いていないかもしれませんが、
あなたは、心の奥にあるものを外に重ねているのです。
Aさんに重ねていた理想の、その部分は
「あなたの中にすでにある」のです。
これは、一面的な夢物語とは全く異なる、
心理学的な裏付けのある話です。
これまでAさんに投影していた
数々の素敵な側面は、
あなたの心の奥に、あるものです。
どうか、それに気づいてください。
あなた自身が、自分をちゃんと認めてあげて、
その要素、その能力を発揮することを
許してあげてください。
決して、「そんなもの、無い」なんて
自分をけなすことをしないでくださいね。
これはタレントに限らず、
誰かに憧れたり、誰かを好きになったりする
心の働き、すべてに言えることです。
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