こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。
20代、30代の頃に恋愛で行き詰まった時、
どうしていましたか。
「人知れず自分の心のうちに秘め、
思い悩んでいた」でしょうか、
それとも「身近な仲間に相談し、
何とかしようとしていた」でしょうか。
今では当たり前の「恋愛カウンセリング」。
筆者が心理の専門家として活動し始めた頃から20年経ち、
恋愛・男女問題はいつの間にか
「カウンセリングの中で、語られる
大切なテーマ」になってきました。
今回も引き続き、「共依存」、
そのメカニズムについて考えていきましょう。
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「いつでも会いたい」
「連絡したら、すぐ返事をして」
「何よりまず、私を優先して」
恋愛すると、自分もB子みたいになってしまうんです――と
前回の記事に対し、何人もの方から、同様な感想をいただきました。
「共依存」傾向の方は、
仕事ではしっかりして、人に頼られるタイプが多いです。
ところが愛情関係になると、恋人あるいはパートナーに対し、
過度に依存したり、束縛したり、
「人間関係への、のめり込み」が激しくなることが珍しくありません。
これは女性だけではく、
男性の場合もあります。
なぜ、のめり込みが起きるのでしょうか。
それは、誰かと安定した関係を持ちたい!!! と
切実に望んでいるからです。
共依存の傾向のある人は、幼少期に
物理的あるいは精神的に、
「見捨てられた」
「見放された」
経験を持っています。
別の言い方をすると、
“自分の存在をまるごと受け入れてもらえた”
“そのままで愛された”といった、
「安心感」を “充分に経験することが
出来なかった”方々です。
それもあって、
大好きな相手に愛され、安定した関係を築きたい、
と心の底から願い、その結果、
パートナーに溢れる思いを押しつけ、
親密な関係というより、
むしろ「束縛」に陥ってしまいます。
ある意味、DVやモラハラの加害者は、
この精神構造を、こころの中に持っています。
これでは相手も自分もつらい・・・。
そして切ないですね。
前回の記事で、共依存関係になると、
“別れようと思っていても、
別れられなくなる”と書きました。
依存している側も、されている側も、
苦しいけれど、「情があるから」という理由で、
関係を切ったり、距離が取れないことが多々あります。
しかし、ふたりを結んでいるかのような、
その「情」の中には、
「満たされない、欠乏感・欠損感」
「どうしても埋められない空虚感」があり、
だからこそ、このような人は自分の中が空っぽのため
「愛」や「(愛に基づいた)一体感」を
のどから手が出るほど、激しく求めます。
そして、愛がほしいと空回りし続ける衝動性を
「情のあつさ」と、誤解してしまいます。
その結果、「愛という名の呪縛や拘束」によって、
自分も相手も、がんじがらめ・身動きが取れない状態に
なってしまいます。
(DVやモラハラの加害者―被害者関係も、
支配や暴力で、長期間、身動きが取れなくなっているときは、
背景に共依存のテーマが重なっている可能性が高いです。)
親密な関係においては、成長過程で、
時に苦しみも、つきものです。
しかし
1.愛が苦しみに変わり、身動きがとれなくなっている
2.改善できないまま、それでも関係が続いている
3.いつの間に、この関係を続けねばならないと
強迫的に思っている
そんなとき、共依存関係に、ハマっていると
気づくことが肝心です。
「愛されたい」 「認められたい」 「ほめてもらいたい」
これは、特別なことではなく、子どもから、大人まで
「普遍的」な大事なテーマです。
そして何よりも大切なこと――。
自分がどれほど、
大事なひとから愛されたいと思っているか、
どうか気がついてあげてくださいね。
このテーマは、今後も、別な観点から
深めていきたいと思います。
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