モラハラ(精神的な暴力、虐待、支配)から 脱出するコツ

こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。

自分の能力や限界を超える状況に遭遇したとき、
人は誰でも、茫然とします。

「この問題は誰にも相談できない。
解決不可能な状況なのだ」と思いがちです。

そして自分自身や周囲に
否定的になってしまいます。

そんな時の乗り切り方の
コツをお伝えします。

具体例としてモラハラ
(精神的な暴力、虐待、支配)に陥っている、
ある女性のお話から、はじめていきます。

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玄関の音がする。

夫Bが帰宅したことがわかると、
A子さんのからだは、条件反射的に、こわばります。

きょうは、会社で何か、
おもしろくないことがあったか、
たとえ、朝は優しいBであっても、今はどうなのか、
安心はできない…。

だから、ドアの開け閉めや廊下を歩く音などなど、
顔を合わせる前にいつの間にか、
チェックしているA子さん。

せっかくの手料理を皿ごと投げ散らかす、
自分が無力・無能に思えるような
罵声を浴びせかけられる等、
以前は、今よりひどいハラスメントがあったと言います。

「実家に避難しても、夫は何度も何度も、
追いかけてきました。

とても、とても、怖かった。

警察や弁護士に相談しても、
やられるときは、やられるんです。

世の中で“事件”が起きるって、
そういうことでしょう?

だから、私は、
自分で今の生活を維持するしかないのです」

*****************************

このような状況から、
どうやって抜け出せばよいでしょうか。

きょうは、ポイントを2つ、
紹介しますね。

① “心を閉ざす”は、「こころの工夫」:

A子さんのつぶやきからは、
長年のハラスメントで蓄積した
傷の痛み、傷の深さが伝わってきます。

自分のキャパシティをこえた
過酷な状況にさらされ続けると
健康な人でも、心に大きな穴や傷が生じます。

そのため、この状況を、
周囲の人に語る余裕を失い、
固く心を閉ざしがちになります。

「固く心を閉ざす」は、
一見、否定的に見えますが、
実は、「自分を守り、支える“心の工夫”」です。

このページを今まさに読んでおられるあなたが、
もし、この状態の場合、
決して責めないでくださいね。

自分の心が、必死に、
自分を守っているのですから。

② 「ゼロか100かの発想」に
陥っていることに気づく:

上の「こころの工夫」は、
一時的には、とても役に立ちます。

しかし、苦しい状況を誰にも打ち明けず、
一人耐え続けていると、
次第に自分だけの考えに凝り固まっていきます。

A子さんの
「警察や弁護士に相談しても、
やられるときは、やられる」は、

「もう、誰も信じられない」
という心の叫びなのでしょう。

でも、果たして、
誰も力になれないのでしょうか。

「弱っているとき、藁にもすがる思いで、
専門家・専門機関に相談した。
なのに、傷ついた気持ちを
汲み取ってもらえなかった。
だから、もう専門家なんて、信じない。」

こういう状況って、
とても辛いですね。

でも…、どうか、
諦めないでください。

警察や弁護士さんの、最初のひとりと、
たまたま相性やタイミングが悪かっただけかもしれません。

世の中に、優秀な専門家は、
必ずいます、大丈夫です。

これを「ゼロか100か(イチ・ゼロ)の発想」
と言います。

まずは、自分がこの発想に
陥っているかもしれない、
と気づくことから、始めましょう。

直面した問題が困難であればあるほど、
自分を冷静に捉えることはできないもの。

でも、上のような予備知識があると、
「ちょっと待って、もしかして…」と
問題から距離がとれる――。

距離がとれると、意外と別の抜け道が、
見つけられるものです。

「どうやって、安心できる専門機関や
専門家を探すか」は、
また別の機会にお話しますね。

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