離婚後も、子どもと共に幸せをつかむ!

こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚カウンセリング」、臨床心理士の谷地森久美子です。

さて今回は、
子連れ離婚の幸せな生活について。

親として、ついつい力んでしまうこともありますが、
子どもと共に幸せをつかむために、
どんなことが大切かについて考えていきます。

それでは、はじめていきましょう。

************************

   
「離婚」は、別れることができれば、
それで一件落着といった単純なものではありません。
  
離婚前から次第に夫婦関係が難しくなり、
離婚後も、心理的な葛藤は続く…。
  
その渦中で、子どもは年齢が幼い分、大人以上に
影響を受けるものです。
   
ここで言う「子どもへの影響」は、通常、
離婚という事柄に焦点が当てられがちですが、
    
それよりむしろ、  
「家族内の葛藤状況が、長く続くこと」。
  
これこそが、子どもにダメージを及ぼす、
  
ということをおさえておきましょう。
  
   
さてタイトルの、
「離婚後も、子どもと共に幸せをつかむ!」ですが、
   
これに関して、みなさんにお話ししたいこと、
実は、山ほどあります。
  
今回はその中でも私たちが、通常おろそかになりがちな、
「大事なポイント」を2つ、お伝えしますね。
   
それは――、
  
  
1) 子どもに対して、
「今後も変わりなく、愛し続けていく」ことを
しっかりと伝える
   
2) 親として最終的に、別れたことに「責任を持つ」
     
    
ここから、さらに詳しく説明していきますね。
  
  
1)夫婦として別れても、「変わりなく親である」こと、
「今後も変わりなく、子どもを愛し続けていく」ことを
しっかりと伝える:
    
これは離婚する前に、事前に、
子どもに伝えていくべきことのひとつです。
  
そして、離婚後も、そして何度も何度も、事ある毎に
伝え続けることが肝心です。
  
   
そうすれば離婚の、子どもへの影響は、最小限に
とどめることができるでしょう。
  
   
離婚するにあたって
   
「子どもがそのショックで
学校に行けなくなったら、どうしよう」
  
と訴える親御さんがいます。
   
これはつまり、離婚の影響で子どもに
問題が出るのではないか、という不安や心配ですね。
     
ここで、
   
離婚を現在検討中の方も、すでに離婚した方も、
ぜひ考えていただきたいことがあります。
  
両親の離婚は、子どもにとって、もちろん、
ショックです。
  
しかし、そのショック自体が、
     
“その後の人生に影響を与え続けるかどうか”は
  
区別する必要があります。
   
  
離婚ののちに、子どもが、離婚に対する「反応」として、
学校を休みがちになることは、あるかもしれません。
  
しかし、それは、あくまで一時的な「反応」なのです。
  
   
子どもは、自分のキャパシティー(器)を超えるような、
大きな出来事(親の離婚)に遭遇すれば、
  
すぐには受け入れられず、反応を起こします。
  
しかし、それは、想定内のこと。
    
大事なことは、ショックを最小限にとどめるような
工夫や配慮を、親が「行い続ける」ことです!
   
   
「お父さんとお母さんは、これから別々の人生を歩むことになった。
でも、一緒に住めなくなっても、
あなた(たち)の、親であることは変わらないよ。
  
変わらず、お父さんとお母さんは、
あなた(たち)が大事だし、大好きだよ。」
  
上のような意味合いを含めた言葉や関わりや行動を、
   
夫婦で一緒に、離婚する前から、そして、離婚後も、
続けることができたら、
   
子どもの人生にとって、親の離婚は、それほど
大きなダメージにはならないはずです。
    
なぜなら、仮に家族がバラバラになったとしても、
親の愛を、子どもは感じ続けられるから…。
  
    
一方で、葛藤を抱えたふたりが、
   
冷静に子どもに関わるのは、至難の業。
  
「言うは易(やす)し、行うは難(かた)し」ですね。
  
でも、気が付いた時、あるいは
余裕が多少うまれた時からでも大丈夫です、
   
ご自身で、「今がこの時」と感じた時から
意図すれば、間に合います。
  
  
例えば、ある男性の場合は、こうでした。
  
父親である、その男性は、離婚後しばらく
面会交流ができない状態でした。
  
しかし、元妻の了承もあり、
  
息子さんが成人式を迎えてから、あらためて連絡し、
   
その時から、ささやかながら生活費の送金と、
定期的な関わりを始めました。
  
10年という歳月をさかのぼりながら、時間をかけて、
父と息子の関係を、修復し築き直す…、
  
そんな親子もいるのです。
  
    
2)親として最終的に、別れたことに「責任を持つ」:
   
子ども連れの離婚の際、ご本人はもちろんのこと、
周囲からも
  
「子どものことを真っ先に考えること」が、強調されます。
  
大人と比べて、
変化に対して無力に陥りがちな子どもへの配慮は、
もちろん大切です。
  
ですが、カウンセリングを通して、
たくさんの夫婦の葛藤に同行させていただいた経験から、
  
次のことを皆さんにお伝えしたいと思います。
    
   
「 “子どものため” は、はたして幸せにつながるのか、
と、常に、自問自答し続けること」。
  
  
これは、離婚したとか、結婚しているとか、に関係なく、
常に内省していくテーマのひとつです。
    
  
子どもの将来を考え、パートナーと別れず、
夫婦としての形を維持してきた――、
  
子どものことを思って、自分ひとり耐えてきた――。
  
  
これら子ども最優先の選択は
親として、ある意味、自然なことです。
  
ですが、その後、親として、いくら尽くしても、
   
子どもが反抗的になったり、子どもから恨まれたり、
   
あなたと子どもの関係が、しっくりいかなくなることも
あるのです。
  
   
例えば、幼い子どもの多くは、
「ママとパパが、離婚しちゃいやだ!」と言うでしょう。
  
そのため、子どものために
離婚をしない選択をしたとします。
  
しかし、のちに成長した子どもは、
  
「親の不仲を見ているのが、耐えられなかった」と
つぶやくかもしれません。
  
    
子どもの思いや願い、訴えは、その時々、
成長に応じて変わっていくものです。
  
    
大事なのは、あなた自身が、
「どんな状況になっても、
後悔しない選択や決断を目指す」こと。
  
そして最終的に、「自分で自分の責任を持つ」こと。
   
    
…どうか、ぜひ、子どものことと同時に、
  
ご自身を尊重する選択・決断も、忘れないでくださいね。
  
それが巡り巡って、あなたと、お子さんの
  
幸せな人生を創る試みに繋がると思うからです。

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