こんにちは。臨床心理士として20年、
「幸せな結婚・夫婦・家族カウンセリング」の谷地森久美子です。

今回のテーマは、
せっかくの「メイク・ラブ」で、素直になれない理由。

これは、恋愛や結婚が、
うまくいかなかった背景のひとつとして、
よく語られる話題です。

どうして素直になれないのか、
どう理解したらよいのか、
考えていきます。

それでは、はじめていきましょう。

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愛するひとに、素直になれないとは…？！
　　　　　　　　
早速、その理由を考えていきましょう！
　　　　　　　　
　　　　　　　　
☆「感じると、負け…」、それって、どういうこと？：
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　
以下にあげることは、男性からの相談で、よく聞く話です。
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　
メイ・クラブもコミュニケーションのひとつと捉え、
関わりあいを大事にしている男性が、
　　　　
“その最中”に、（彼女は今、どんな感じかなぁ）と思って、
愛情たっぷりにささやいてみたところ…、
　　　　　　　　　
　　　　　　　　
彼女「うーん、感じない、別に」と、そっけない返答。
　　　　　　　　　
まるで、“感じてしまったら負け”かのように、
　　　　　　　　　
感じているのを無いことにして、
我慢している…ようにも見えてしまう。
　　　　　　　　　　
屈折極まりない彼女の反応、そして　　　　
この関係性、残念でなりませんね。
　　　　　　　　　　　　　
でも女性側の立場にたつと、どうなのでしょうか…。
それは、次のようなことかもしれません。

　　　　
これまで、ひとりで頑張って、
はた目からみると、肩で風をきる勢いで、
生きてきた女性ほど、
　　　　　　
男性が優しくすると、反射的に
「やだっ、なに？！」と身構える。
　　　　　　　
人によっては、彼にケリを入れるひともいる（笑）。
　　　　　　　
女性も、なぜ自分が、そうなるのか、
わからないまま、やってしまう。
　　　　　　　　
これは、どういうことかというと、
　　　　　　　　
上のような態度・反応になってしまう女性の多くは、
　　　　　　　　
　　　　　　　　
社会に適応するために創りあげた、
外向きの鎧・仮面（ペルソナ）が、強力に「男前」。
　　　　　　　　　　
（ですが、見た目は女らしかったり、可愛らしかったりする
方が圧倒的に多いです。だから、なおさら、ややこしい。）
　　　　　　　
　　　　　　　
でも、これは半ば無意識的に身につけた
サバイバルスキルのひとつ。
　　　　　　　　　　
それゆえ意図せず、自動作動してしまう。
　　　　　　　　　　
女子として、素のままでいて良い状況でも、
　　　　　　　　
いや、そういう状況だからこそ、
かえって慣れていなくて、男前発揮の事態となる。
　　　　
　　　　　　
男前女子がこういう心模様であることは、
外からは分からないし、想像できない。
　　　　　　　　
そのため、素気なくされた男性は、
辛いですし、心ひそかに傷つきますね。
　　　　　　　　
ですが――、男性の皆さん、へこまないでください、
そして諦めないでください！
　　　　
　　　　
頑張り屋の男前女子は、好きな相手とのベットの中でも、
こころの鎧を気安くはずすことはできないし、
素直にもなれないのです。
　　　　　
（多くの男前女子は、エネルギーを出し始めると、
強く、時には怖いくらいですが、その奥に潜む
“女の子”の部分は、とても繊細なのです、
いくつになっても…ですよ。）
　　　　　　　　
　　　　　　　　
彼女の態度が、許せないほど、ひどすぎて、
萎えてしまっても、
　　　　　　　　
こういう時の秘訣は――
　　　　　　　
　　　　　　　
≪彼女からの攻撃に傷を負ったことを自覚しつつ、
でも一方的にスネ過ぎないこと≫、
　　　　　　　
そして、
≪彼女があなたに心を開くのを待ってあげること≫。
　　　　　　　　
　　　　　　　
これこそ、男性の度量が試されます！
　　　　　　　　
　　　　　　　　
一方、
男前女子のほうの心構えとしては――、
　　　　　　　　　　
≪自分のパートナーへの向き合い方を振り返ってみること≫
　　　　　　　
≪本当は、自分はビビりやすく弱いのだと自覚すること≫
　　　　　　
　　　　　　　
パートナーの優しさを受け取ってしまうと、
　　　　　　　　
必死になって身につけた男前ペルソナがとろけて、
無防備になって、
　　　　　　　
そうなってしまった時の自分自身が、
どうなるか予測がつかないから、とても怖い。
　　　　　　
だから外側に頑強な鎧をつけながらも、
素のあなたは、奥に隠れたままになっている。
　　　　　　　
でも、せっかく深く理解し合いたい、繋がりたいと、
　　　　　　　
求めているひとが目に前にいるというのに、
あなたは、それでいいのでしょうか…。
　　　　　　　　　
　　　　　　　　
怖いのは、当然だけれど、これではいつまでも、
表面的な、安心できない関係のままですね。
　　　　　　
無理はする必要はないですが、心静かな時間を持って、
ぜひ、自分の内側を見つめてほしい…。
　　　　　　　
混在している様々な気持ちを、ひとつひとつ、
しっかり見てみる。
　　　　　　　
あなたは、パートナーと、どの程度、関わっていきたい――？
　　　　　　　
もう少し自分を閉じて、癒す時間が必要――？
　　　　　　　
親しくなりたい気持ちと、怖い気持ちが、
どんなふうに心の中にあるの――？
　　　　　　　
今の気持ちを、パートナーに表現するとしたら、
どんな届け方がある――？
　　　　　　　　
　　　　　　　　
気が付いたことが少しでもあれば、
それをそっとパートナーに伝えてみて。
　　　　
それができただけでも、心の距離は、きっと
近くなるはずです。

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