こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚カウンセリング」、
臨床心理士の谷地森久美子です。
このページは、愛する人との幸せな関係づくりと共に、
私たちが幸せになるための秘訣をご紹介しています。
そういう意味で、なにがなんでも結婚が一番といった
結婚至上主義ではありません。
結婚してもしなくても、
離婚しても、「今が一番幸せ」がいいですよね。
さて今回は、
離婚しても幸せになるために大事なこと。
大変な状況を糧にして、
できれば、これまでよりも幸せになれたら、
人生がそれこそ味わい深いものになりますね。
それでは、はじめていきましょう。
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現在、離婚は、年間にして22万2千件にも、のぼる勢い。
「バツイチ」という言葉が、
どういう意味か説明する必要もないほど、
離婚は、特別なことではなくなってきています。
決意を固めるまで、そして、いざ決行となった時、
必要に迫られて、とりかかるのは、離婚に関する
「現実的な準備や事務的手続き」ですね。
それと並行して、親として、社会人として
放り出すわけにいかない、
「日々の生活や仕事」が待っています。
こう考えてみると、これまでの生活を終わらせて
新しいことを始めるのは、かなりの労力。
これら「やるべきこと」の、はざまで、
自分を奮い立たせ、意識を外へ、そして前へ前へと、
現実対応を迫られる状況に
「離婚する(した)人」は、おかれます。
本当は、寝込みたくなるほど疲れていたり、
心の中では、嵐が吹きまくっていたりするのに、
それは脇に置き、決めたことを成し遂げるため、
とにかく進むしかない。
そうせざるを得ない状況は、
どこか「無理している感じ」がありますが、
その一方、直面しない分、気が紛れて、
辛さを感じずにすむ側面もあります。
きっと、経験された方は、こころあたりがあるでしょう。
最近では、離婚で「やるべきこと」の情報が、
専門家による離婚関連本や、経験者のブログ等を通して、
いくらでも手に入る時代となりました。
しかし、それらは、現実的な事務手続きを滞りなく、
損をしないことを目指したハウツウものがほとんどで、
離婚という体験を振り返り、人生に本当の意味で活かしていく
内容は、ごく一部です。
今回は、離婚を人生の糧にするために、
大前提として、理解していただきたいことを
ひとつ、お伝えしますね。
それは――
「離婚経験を、自分自身で忌み嫌わないこと」です!
離婚という事実、離婚した自分、などなどに対して
辛かったり、悲しかったり、
怒ったり、傷ついたりしますよね。
パートナーと、ずっと一緒にいたいと思って
結婚したのに、それが叶わなくなったのだから、
それらの感情を持つことは自然なことですよね。
でも、感情にかきまわされて、心のどこかで、
離婚したことを嫌って、悪いことをした、失敗したなどと、
自分自身で、ダメ出ししている部分はありませんか。
あるいは「周りの反応」や「常識」から影響を受けて、
評価している部分はありませんか。
まずは、そういう部分がないかを、よ~くチェックすることです。
そして、もし数パーセントでも見つけられたら、
この段階で、「ダメ出し」や「評価」は、脇におきましょう。
これこそが、離婚を糧にして幸せになる知恵のひとつです!
何度も繰り返しますが、
自分のかけがえのない人生に、一面的な評価は禁物です。
なぜなら、
離婚は、長い人生で、時間をかけて、
「何度も何度も振り返るに相当する、
かけがえのない体験」だからです。
同時に、「愛した人との、大事な、葛藤の歴史」だからです。
いっときの評価は、あまり意味がありません。
そう思いませんか?
そして、そんな自分の一部分に気が付いたら、ただ、
「あぁ、自分で、責めていたんだ(嫌っていたんだ)…」
と、あらためて自覚してみましょう。
仮に、それに気が付かないでいると、
永遠と、自分いじめが続いてしまい、
離婚のダメージが、こころを侵食していきかねません。
離婚に関わる、自分自身の感情に気付くことは、
実は、これからの未来にも、確実にメリットがあります。
自分への「非難・否定・卑下」など、
いわゆる自分をネガティブにとらえている部分に
目を向けることができたなら、
その時点で、あなたの未来は、好転する――。
なぜなら、気付いた時点で、
それらをやめる可能性が生まれるからです。
そして、そこに使っていたエネルギーを、
自分がほっとして安心すること、
自分が幸せな気持ちになること、
自分が楽しくなること、
自分がうれしくなること、などなど、
今ここから、そういうことに使おうと選びなおす――。
これこそ、
「自分の人生を主体的に生きる」ということです。
「離婚」は、通り過ぎれば忘れられる、
単純な事柄ではありません。
離婚を考え始めた時から、長い人生の、節目節目で、
何度も何度も味わうべき大事なテーマです。
その体験をどうやって振り返り、味わい、慈しめるのか…、
それに関しては、次回に考えていきます。
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