こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。
数年前から、マスコミにおいて、
妻から夫へ危害を加える
「逆DV(ドメスティック・バイオレンス)」が、
話題として取り上げられることが出てきています。
DVといえば「夫から妻への暴力」
という理解が一般的ですが、
逆バージョンとしての、この現象。
これまで我慢するしかなかった男性たちが、
ようやく声をあげられる社会になってきた、
という意味合いも含まれていますね。
きょうは、パートナーに怒りを爆発させる
女性心理とその対応について、考えていきます。
さて、はじめていきましょう。
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家庭内で起こる暴力は、外からは見えません。
そのため、被害に遭われている方は、
周囲になかなか理解してもらえず、辛いですね。
DV法ができてから、女性のほうは
相談しやすい社会体制になってきていますが、
男性のほうは、そうもいかない…。
H26年に実施した内閣府の調査では
「配偶者から被害を受けたことがある」男性の
約8割が、「どこ(だれ)にも相談しなかった」
という結果が出ています。
家庭という密室で孤立無援の状態は
どうしても視野や判断が狭まるもの。
これでは、解決の糸口を見つけようと思っても
なかなか難しそうですね。
このような困難な状況に陥った時に、
最優先で、おこなったほうがいいこと、
それは――。
「専門家や専門機関に、
一刻も早く相談すること」です!
自分にも悪いところがある、とか
世間体が悪い、とか
色々理由をつけて、ひとりで我慢しがちですが
とにかく相談することです。
これが、ポイントの一つ目です。
もちろん、以前は、かなり相談し辛く、
相談しても、理解が得られない実態もありました。
しかし、ここ最近は、
「妻から夫へのDV」が社会的に、
共通認識となっていく流れもあり、
相談もしやすくなっていると考えます。
そして、ポイントの2つ目は、
情緒不安定に陥ったパートナーへの対応。
時々、夫へ危害を加える時もあるけれど、
「夫婦で話し合いも可能なレベルの妻」の場合、
夫として、次のような
在り方を試してみましょう。
感情を爆発させている時の
パートナーの、心の中が
どのようになっているのか、想像してみること――。
逆DVではあるけれど話し合いもできる女性は、
周囲から、好印象を持たれていることが多いのです。
これは演技ではなく、
外では、事実、感じの良い女性だったり、
気配り上手だったりするのです。
ところが、家庭の中では反転。
「どうして、私のことがわかってくれないの?!!」
「もっと、ちゃんと私をみて! 理解して!!!」 と
感情をぶつけ、モノを投げつけ、当たり散らします。
夫にしてみれば、そんな妻の様子は、
とてもヒステリックで、
「強そう(恐そう)」に見えてしまいます。
しかし――、
以下の部分、じっくり読んでくださいね、
周囲から、好印象で頑張り屋の女性ほど、
実は、とても繊細で、脆いのです。
そして、その繊細さ、脆さゆえに、
ちょっとしたことで、不安定になります。
まるで、それは、
足元から崩れ落ちるような恐怖・不安。
その恐怖や不安によって、
自分自身がこわれてしまわないよう、
怒ることで自分を支える。
つまり怒ることは、
「自分を支える、なけなしの工夫」に
なっているのです。
強そうに見えて、実は「弱い」のです。
パートナーの心の中に、
上のような状況が生じているかもしれない…。
こんなふうに想像してみることは、
関係の回復に、必ず役に立つことだと考えます。
パートナーが落ち着いて余裕がありそうな時、
「もしかして、
こういうふうに(上に書いたような状況のように)
なっているのかな」
そう、尋ねてみるのもいいかもしれません。
その問いかけそのものが、
「夫が自分を理解してくれようとしている」
という安心感となり、気持ちが
おさまっていく人も珍しくありません。
一方、妻があまりに激高して、
話し合いなど無理という場合は、
あなたの身の安全のために物理的に避難する
手段を考えることが先決です。
しかし、
被害男性の半数以上が、現状を変えようとしない事実。
理由のひとつが、「子どもの心配」。
妻が、子どもに危害を加える可能性を
恐れてのことです。
でもこれは、「学校」に相談することが一番です。
学校は、夫婦の関係調整はできませんが、
子どもに関しては、率先して協力してくれます。
ちゃんと登校しているのか、
授業の様子はどうか、
からだに被害を受けている形跡はないか、などなど、
まずは親として、学校と繋がりながら
子どもに、安心できる環境を整えてあげましょう。
夫婦間にひどい暴力がある場合、
「児童虐待」に該当するため、
学校経由で、地域の児童相談所に協力を
依頼することも可能です。
そして必要に応じて、
子どもを「一時保護」してもらう方法もあります。
大事なことは、「一人で抱え込まない」こと。
孤立、孤独が、被害を大きくしていくからです。
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