こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。
「幸せになるためのコツって、なんでしょうか」――
先日、あるお客様から質問されました。
この究極的な問いをあらためて考えると、
その答えのひとつは、次のようなことでしょう。
「“自分は、これでいい”と心
の底から思うことができること」
そして、「大事なことをひとつひとつ
自分で決めていけること」。
“これでいい”は、「自己肯定」。
“大事なことを決めていける”は、「自己決定」。
そして、これをパートナーとの
あいだでも実現できると素敵ですね。
さて今回は、カップルが抱いている
「夢」「ビジョン」「目標」の活かし方の後編です。
とくに本編は、「子ども」をキーワードとして、
「ふたりで夢を目指すとき」の、
おさえておきたいポイントを考えていきます。
さて、はじめていきましょう。
****************
「結婚」「夫婦になる」ということは、
独身時代の「私」「自分」から、
「私たち」というチーム感覚へ、
ペアを組んでの「二人三脚」へ、
歩み方の変革が迫られる、一大イベントです。
そして「子どもという存在」は、
子どもが生まれたカップルにとっては
共通の「夢」や「目標」となります。
ところが、
ふたりにとって大事な夢=「子ども」「家族を養う」が
引き金となって、
夫婦関係が冷えていく話は、よく聞きます。
どうして、そうなってしまうのでしょう?!
表面的な理由は、ちまたにあふれていますが、
今回は、子どもを育てながら、
夫婦関係がどのように変化していくかを
中心に考えていきます。
☆ ☆ ☆
成人式は20歳の時に行われるものですが、
筆者の感覚として、安定して、ひとりで
生きていける年齢が、
現代では30歳くらいに
ひきあがっている印象があります。
その20年から30年の歳月をかけて、
「子どもの成長を応援すること」が、
夫婦における、わかりやすい
「目標」となります。
しかしこれは、一歩間違うと、
子ども中心の生活に陥り、
パートナーのことがどうでも
よくなってしまう状況を引き起こします。
例えば、子どもを偏差値の高い学校に入れる名目で、
夫は、経済の担い手として、仕事に集中し、
妻は、受験ママとして、子どもの教育に熱を入れる。
これは、「役割分担のひとつの形」であり、
一見、普通の夫婦の在り方にも見えますね。
しかし、ここで、想像してみてください。
夫と妻が、それぞれバラバラに、
自分の思いだけで、役割分担を遂行し続ける。
さて、どうなるでしょうか。
外側の目的が「家族のため」「子どものため」
であっても、
日々の、あたたかなやりとりがなければ
当然、ふたりを結ぶ愛情は、枯渇します。
夫婦が、完璧に役割をこなせば、
子どもは有名大学に入るかもしれません。
しかし、
パートナーへの気遣いや、
互いの関わりあいを
ないがしろにしたままでは、
夫婦関係に「分断」「溝」が生じます。
夫も妻も、それぞれで、子どもの成長を
応援し、子どもを愛しているつもりでも、
夫婦関係が、分断されていると、
家庭の中には、
「親と子」という縦のつながりが
できあがる構図となります。
「家系図」をイメージすると
わかりやすいかもしれません。
横のラインで結ばれているはずの、
夫婦のつながりが、切れた状態で、
その分、夫婦の下に位置する子どもと、
その上にいる親が、縦のラインで繋がっている。
この状態の「親と子」は、
親と子の絆、というよりも
「依存関係」へと歪んでいきます。
社会的に自立している人の中にも、
何歳になっても、パートナーより、
「実家」とのつながりが強い大人は、
このような「依存」をもとにした
家族状況が、背景にあるのです。
この夫婦の分断状態が、
心理学でよく言われる、「機能不全家族」を
作り上げます。
上のような夫婦関係を顧みない
「子ども重視」の在り方は、
現代の離婚増加にも、大きく影響していると
筆者は、考えます。
さて、この状況をどうしたら防げるでしょうか。
答は、シンプルです。
子どもよりも、「パートナー」を優先すること、
パートナーも自分も、共に幸せな、
誰かの犠牲にならない生き方をすること、です!
たとえ、親として、一家のあるじとして、
子どものため、家族のため、ということでも、
パートナーがどんな気持ちで
毎日をすごしているかに気を配ることなく、
「稼ぐ」ことに集中したり、
パートナー無視で、ひたすら、子どものことだけ
考え続けているような生活をしていると、
子どもは、自分の両親をモデルにして、
その夫婦関係が、当たり前の夫婦の在り方なのだと
学習していきます。
そして、20年後、30年後、
あなたの子どもは、
あなた方ご夫婦と、同じ(歪んだ)関係性を
パートナーと再生産していくのです。
あなたはパートナーと、どんな関係でしょうか。
あなたがパートナーと、愛ある関係を
つくりたいと思う気持ちが、
あなたとパートナー、
そして、ふたりの夢であった子どもの未来にも、
幸せを運ぶのです。
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