こんにちは。相談件4万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。
夫婦やカップルは「ハネムーン期」を過ぎると、
いつの間にか二人のあいだに
「第三の何か」が入ってくる――。
この状態や状況を家族心理学や家族療法では
「三角関係」と呼びます。
今回はセックスレスや浮気の引き金となる
「三角関係」について考えていきます。
パートナーとの間の、
見えない三角関係に気が付くことは、
二人の関係のリスクマネージメントにも繋がります。
さて、はじめていきましょう。
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「三角関係」――広辞苑でひいてみると、
次のようなことが書かれています。
三者間の関係、
特に三人の男女間の複雑な恋愛関係。
一般的には、「恋愛関係」を
想定する言葉なのですね。
一方、「家族療法における三角関係」は、
「親密な二人と、その関係の外にいる、
第三の存在をあわせた、三人の関わり全般」
を指します。
そして、家族療法における
「三角関係が生じる引き金」は
二人のあいだの「不安」、なのです!
不安が、どのようにして
三角関係になるのでしょうか。
ここから詳しく
三角関係のメカニズムを
考えていきますね。
カップルが、仲が良い状態の時は、
文字通り、「二人の世界」ですね。
それが、次のようなことが起きると、
さて…、どうなっていくでしょうか。
例えば、子どもの出産をきっかけに
妻が乳児にかかりきりとなる。
例えば、残業が続き、夫のほうは連日、午前様。
互いにパートナーのことは脇におき、
日常の雑事に、かまけていくと
夫婦の関係は、さすがに、しっくりこなく
なっていきますね。
そして些細なことで、口論し始め、
当然、気持ちは遠くなる。関係も冷えていく。
すると…、
「あれ、なんだか変だ。」
不安や、小さな緊張状態が、
二人の関係に、居心地の悪さを起こします。
そして、その不快さに影響された
自分の心を立て直すために、
二人のうちの、より不安が強い方か、
もしくは、二人それぞれが、
これまで遠くにいた「第三の何か」と結びつき、
自分を癒そうとし始める。
それが三角関係となるのです!
この際、第三の何かは、
「人」ではない場合もあります。
パートナーよりも、いつの間にか
「ペット」や「趣味」に愛情を注ぐ話は
よく聞きますね。
第三の存在が人の場合は、
関係が、さらにややこしくなるのは
想像の範囲でしょう。
この現象が、前回も触れた「三角関係化」です。
三角関係化は、
これまで二人のあいだにあった
雲行きの悪さを、あらたな何かを入れて、
周辺にまき散らす効果があります。
そして、二人は不安から開放され、
表面上は、関係が安定したかのように見えます。
しかし、それはあくまで一時的なもの。
第三の何かが、一方と結びついたことで、
「もともとの二人」の距離は遠のき、
関係はさらに希薄なものになっていく。
そして今度は、三角関係自体が、
もとの二人に新たな不安、緊張、葛藤状態を
与える張本人となっていきます。
この段階で、二人を煩わす問題の代表格が、
「セックスレス」と「不倫」。
それら両方があわさり、追い打ちをかけるように、
関係に打撃を与え、
もはや二人の力だけでは、
どうにもならない状況に陥ることも
場合によってはあるものです。
特に不倫は、密かに関係を重ねる分、
互いが唯一の理解者で、
融合状態となり、
関係自体が「非日常」を生みだします。
日々の慌ただしさに疲れた大人にとって
活力剤になる側面もありますが、
一方、いつかは必ず暴露される
不安定な関係性です。
あなたがパートナーの不倫・浮気で
辛い状況に陥っている場合、
次のことをおさえながら、
今後のことを考えていきましょう。
1) 相手だけを悪者にしない:
パートナーの裏切りに気が付いた時
それは、とてもショックです。
大きなダメージや、辛い痛みを心に感じますよね。
そうなると、ついつい私たちは、
「自分をこんなに苦しめる、相手が悪い!」
と責めてしまいたくなる。
しかし、カップルの問題は、
表面上は、片方が不和の原因を作って起きる
ように見えますが、
「二人の相互作用」が、
問題を大きくしていく――。
そのことを心の片隅に覚えておきましょう。
2) 問題は、「二人にとって意味があること」
と考えてみる:
カップルに葛藤や緊張状態が起きた時、
二人のうち片方に責任をなすりつけたり
外部の第三者を、短絡的に悪者にするのは、
一旦、保留にしてみましょう。
そして、大事なことは、
問題を「なかったこと」にしたり、
無視し続けたりして、放り投げないこと。
今、まさに起きている問題自体、
二人にとって、意味のあることだと
考えてみること。
なぜなら、その発想自体が、今後、
二人が一緒に成長する可能性に繋がるからです。
「夫婦なんて、どうせ、こんなもの」
そんなふうに、諦めないでくださいね。
特に、子どもがいる家庭では、
親である、私たち大人の振る舞いが
子どもにとっての
「夫婦観や家族観のモデル」になるからです。
子どもの幸せな未来のためにも、
大人である私たちが、
パートナーとの愛ある関係性を
築いていきたいものです。
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