「水くささ」は夫婦の危機を救う?

こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。

家族と過ごす時間が、
いつもよりも増えると、
普段は気にもとめていなかった「家族の問題」に、
直面せざるを得ないことがあるものです。

みなさんは、いかがでしょうか?

***********************

新年に、
家族で会食したときの出来事です。

メンバーはA子さん、
単身赴任中の夫、大学生の息子。

そして、義理の兄夫婦、兄夫婦の同じ敷地内に

一人暮らしをしている義理の母たちが
遠方から駆けつけました。

中華料理を囲んでの、
久々の和やかな時間。

ところが、料理が一皿ずつ運ばれてくる中、

夫は活気付き、次々ビールや老酒を注文。

しらふの時は、無口。

それが、アルコールによって、
陽気なキャラに変身する夫。

でも、数か月に1~2度登場する、
酩酊にばく進する「過激キャラ」。

これには頭を抱えてしまいます。

(きょうは、夫にとって身近なメンバーだ。
その分、まずいかも。)

A子さんの嫌な予感は的中。

次第に大声で歌い出す。

A子さん、そして息子にまで抱き付き、
騒ぎまくる。

暴れる夫を止めようと、
席から立ち上がろうとしたA子さん。

老酒が倒れ、ボトルはそのまま、
勢いよく床へ。

ガッシャーン!!!

割れる音に煽られ、
思わずA子さんもエキサイト。

「もう、あなたのせいよ!、
どうしてくれるのよ!!」

いつの間に、親族を観客に
ルール無しの夫婦デスマッチ。

その騒動で、ついには、
お店の支配人が登場。

注意を受けて、試合終了。

翌日の早朝、家族がまだ寝静まった中で、

A子さんは、ひとりコーヒーを飲んで考えました。

(せっかくの家族、水いらずの新年会。

酔ってしまった夫相手に、
まともに応戦した自分も大人げない。

ケンカしたまま、夫が単身赴任先に戻る状況は、

関係に亀裂を生む…。さて、どうしよう)

***********************

「どうして、あんなことしたの?!」

夫婦で、何かあったとき、ついつい問い詰めたり、

反射的に行動に出てしまうこと、ありませんか。

でも、そうすればするほど、残念ながら、
望む反応は返ってきません。

A子さんは、次の3つの工夫をしました。

1.問題が起きてから、しばし、時間をあける。
パートナーを追い詰めない。

2.パートナーに関わろうとするときは、
まずは自分が「一呼吸」。「余裕」を持つ。

3.話し合いの段取りを組む。いきなり、本題に入らない。
“優しく”、予定を確認し、話し合いの時間を確保する。

これって、意外にも仕事では、
やっていたりすることですね。

でも、多くの人が、家族・夫婦のあいだに試すことを
躊躇してしまいます。

なぜでしょうか?

一般的に“近しい関係”とされる夫婦。

その関係に、上記のやり方は

「水くさい」

「よそよそしい」

「他人行儀」

にうつるからです。

でも、馴染まないけれど、やってみると、

今まで気が付かなかったパートナーの
素顔に出会えるかもしれません。

A子さんも、上記の段取りにそって、
まずは一呼吸おきました。

そして、寝ころんでいる夫の耳元にむけて、
こうささやきました。

「きのう、ごめんね~。お詫びもかねて、近所に

おいしいランチのお店があるから、ふたりで、どう?

昨日のことも、もう一度、一緒に話そう…」

さあ、夫は、
どんなふうに反応したでしょう。

A子さん家族の新年会には、
もうひとつ別のエピソードがありました。

それは、次回の記事に続きます。

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