こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。
家族と過ごす時間が、
いつもよりも増えると、
普段は気にもとめていなかった「家族の問題」に、
直面せざるを得ないことがあるものです。
みなさんは、いかがでしょうか?
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新年に、
家族で会食したときの出来事です。
メンバーはA子さん、
単身赴任中の夫、大学生の息子。
そして、義理の兄夫婦、兄夫婦の同じ敷地内に
一人暮らしをしている義理の母たちが
遠方から駆けつけました。
中華料理を囲んでの、
久々の和やかな時間。
ところが、料理が一皿ずつ運ばれてくる中、
夫は活気付き、次々ビールや老酒を注文。
しらふの時は、無口。
それが、アルコールによって、
陽気なキャラに変身する夫。
でも、数か月に1~2度登場する、
酩酊にばく進する「過激キャラ」。
これには頭を抱えてしまいます。
(きょうは、夫にとって身近なメンバーだ。
その分、まずいかも。)
A子さんの嫌な予感は的中。
次第に大声で歌い出す。
A子さん、そして息子にまで抱き付き、
騒ぎまくる。
暴れる夫を止めようと、
席から立ち上がろうとしたA子さん。
老酒が倒れ、ボトルはそのまま、
勢いよく床へ。
ガッシャーン!!!
割れる音に煽られ、
思わずA子さんもエキサイト。
「もう、あなたのせいよ!、
どうしてくれるのよ!!」
いつの間に、親族を観客に
ルール無しの夫婦デスマッチ。
その騒動で、ついには、
お店の支配人が登場。
注意を受けて、試合終了。
翌日の早朝、家族がまだ寝静まった中で、
A子さんは、ひとりコーヒーを飲んで考えました。
(せっかくの家族、水いらずの新年会。
酔ってしまった夫相手に、
まともに応戦した自分も大人げない。
ケンカしたまま、夫が単身赴任先に戻る状況は、
関係に亀裂を生む…。さて、どうしよう)
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「どうして、あんなことしたの?!」
夫婦で、何かあったとき、ついつい問い詰めたり、
反射的に行動に出てしまうこと、ありませんか。
でも、そうすればするほど、残念ながら、
望む反応は返ってきません。
A子さんは、次の3つの工夫をしました。
1.問題が起きてから、しばし、時間をあける。
パートナーを追い詰めない。
2.パートナーに関わろうとするときは、
まずは自分が「一呼吸」。「余裕」を持つ。
3.話し合いの段取りを組む。いきなり、本題に入らない。
“優しく”、予定を確認し、話し合いの時間を確保する。
これって、意外にも仕事では、
やっていたりすることですね。
でも、多くの人が、家族・夫婦のあいだに試すことを
躊躇してしまいます。
なぜでしょうか?
一般的に“近しい関係”とされる夫婦。
その関係に、上記のやり方は
「水くさい」
「よそよそしい」
「他人行儀」
にうつるからです。
でも、馴染まないけれど、やってみると、
今まで気が付かなかったパートナーの
素顔に出会えるかもしれません。
A子さんも、上記の段取りにそって、
まずは一呼吸おきました。
そして、寝ころんでいる夫の耳元にむけて、
こうささやきました。
「きのう、ごめんね~。お詫びもかねて、近所に
おいしいランチのお店があるから、ふたりで、どう?
昨日のことも、もう一度、一緒に話そう…」
さあ、夫は、
どんなふうに反応したでしょう。
A子さん家族の新年会には、
もうひとつ別のエピソードがありました。
それは、次回の記事に続きます。
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