マリッジ・ブルーは「恋人から夫婦になる、成長の兆し」

こんにちは。相談件数4万件、
「幸せな恋愛・結婚サポートカウンセラー」、
谷地森久美子です。

「おつきあいしている人と、結婚することになりました!」。

カウンセリングのお客さまから、
このような嬉しいご報告を
いただくことがあります。

結婚が決まる時は、とても不思議です。

お付き合いまで、とても時間がかかった方でも、
いざ結婚となると、
あっという間に物事が進んでいきます。

こういうのを
「ご縁」というのかもしれませんね。

さて今回、取り上げるのは、
「マリッジ・ブルー」。

周りからみると順調そのものなのに、
特に女性は、いろいろ不安を抱くもの。

このブルーな状態は、どうして起こるのか、
一緒に考えていきましょう。

******************

   
念願の結婚。せっかく話が進みだしたのに、
   
その最中に、次々不安が湧いてくる。
    
「この人でいいのか」
「やっぱり、相性が合わないのではないか」
    
そして、これまで仕事をしている人は、
    
「今の苦しい状況から、結婚に
逃げようとしているのではないか」
   
そう思いながら、ご自身を責める方もおられます。
   
   
これまでずっと、待ち望んでいたはずの結婚なのに、
なぜ不安になるのでしょうか。
   
   
   
それは――、
   
   
  
独身の自分が、消えて「なくなる」からです!
  
   
    
    
なくなる?! これは、どういうことでしょうか。
   
   
つまり「独身」で
「なくなる」=「亡くなる」んです、象徴的に。
   
  
ここから、さらに考えていきましょう。
  

まず「外的」に、
   
女性の多くは、名字が変わります。
   
もちろん男性側が、変える場合もありますし、
事実婚として名字を変えない選択肢もありますが、
   
名字が変わる・名字を変えることは、
実は、大きな出来事です。
    
20年、30年、慣れ親しんだものから
別のものに変わるのですから。
    
これは、「内的(精神的)」にも、

結婚生活に入るイニシエーション(通過儀礼)の
意味合いがあります。
    
   
加えて、
独身から結婚生活に変わっていく過程では
    
パートナーの親と、関わりを持ち始めますね。
   
これは「新しい人間関係」が増えるだけでなく、
    
恋人関係だったふたりのあいだに、
   
「家(いえ)」という異質な要素が入ってくる。
   
   
「平成」の時代になっても、
    
女性は、暗黙のうちに、
実家から自分を切り離し、
    
名字を変えて、
    
相手の家=「未知の世界」に
入ることを強いられる、
   
そんな暗黙のルールがまだまだ残っています。
    
法律上は、相手の実家に入るわけではないのに。
  
   
    
結婚する女性には、
      
今までの自分が「なくなって」、
先が見えなくなるような、
   
そんな状況や空気がまとわりつき、
    
それはもう、当然、    
ブルーな気持ちになってきますよね。

そして、まだ入籍していない、
結婚話が出始めた段階でも、
    
恋人関係に、上記の「家(いえ)」の要素が
割って入ってきて、
    
  
突然、「彼」の中に、
   
   
「〇〇家の長男」
「〇〇家の息子」
「義理母にとっての、いまだ小さな男の子」などの
   
要素が見え隠れし、
   
    
「大好きな彼」が、
     
彼で「なくなった」ように感じ、
結婚前に、密かに心が傷つきます。
    
幻滅も起きてきます。
    
(これは男性の心の中にも同様なことが生じます)
    
    
そうです、次々と
「亡くなる」現象が起きてきます。
    
    
恋人関係の時は、 
    
パートナーを「個人」としてだけ
見ていれば良かったのが、
    
結婚の要素が入ってきた途端、
   
これまでも実際は、背後にぼんやりあった
   
「長男」や「息子」の役割(ロール)が
目の前に、現れてくる。
   
そして相手が、急に変わったように感じてしまう。

    
    
あたかも、相手が、
   
恋人関係では、良い人を演じてきただけで、
    
結婚話をきっかけに、メッキがはがれ、
   
恐ろしい本性をあらわした…かのように
見えてしまうことさえあります。
   
この場合、当人同士が、場にどっぷりハマって
   
上記の役割を区別・識別できなくなり、

混乱ゆえに、そう見えるだけなのですが。
    
   
    
「結婚」とは、
  
個人レベルで、「独身の自分」が死に、
   
カップルレベルでは、
   
恋愛感情がベースの「恋人関係」から

異なった「家(いえ)」や「育ち」、

「様々な役割」が混乱した中を
ぐじゃぐじゃになりながら乗り越えて、
    
「夫婦」になっていくこと――。
    
    
こう考えると、
     
結婚は、こうした過程をふたりで進んでいく
長い道のりですね (#^^#)
  
   
このような、見えない心の作業が相まって、
   
マリッジ・ブルーは生じるのです。
   
    
これは、心の中の大きな変化・変容が
表面に出てきた、誰もが経験する、
   
「成長の兆し」です。
   
   
先が見えないこと、不安になることは、
むしろ当然。
    
悪いことだと、とらえないでくださいね。
   
    
大事なのは、そういう気持ちも含めて、
ふたりで話し合い、分かち合うこと。

    
それを結婚前から習慣にしていくことです。

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